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低廉な価格で手間なし無線LANを構築するには?

ネットギアで始める簡単管理のコントローラー型無線LAN

2015年06月10日 14時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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ネットギアは従来大企業でしか導入できなかったコントローラー型の無線LANを低廉な価格で提供している。モバイルデバイスの増加で無線LANの刷新が必須の企業に、果たして有効なソリューションとなるのか? 製品概要を紹介していく。

モバイルデバイスの増加で無線LANは大丈夫か?

 モバイルデバイスの台頭で、オフィス内の無線LAN環境は大きく変化しつつある。PCだけだったオフィスに、スマートフォンがタブレットが増え、会社によってはBYOD(Bring Your Own Device)で運用されている。これらは無線LAN前提のデバイスなので、社内の無線LAN整備や拡張は必須だ。

 対応策として、普通に考えられるのは、アクセスポイント(AP)の増設で対応するという方法。しかし、気がつけばオフィスのあちこちにAPが設置され、管理が大変になったという企業はないだろうか? ユーザーからは「つながらない」「遅い」といった苦情が寄せられ、APの障害時にはいち早く現場に駆けつけなければならない。こうした悩みを持つユーザーにお勧めなのが、複数のAPを集中管理できるネットギアのコントローラー型の無線LANソリューションである。

選べるコントローラー!ライフタイム保証に対応

 コンシューマ市場でも高い人気を誇るネットギアの法人向け無線LANソリューションは、ラックマウント型のコントローラーとAPを組み合わせることで構成される。

 ProSAFEブランドのワイヤレスコントローラーは「WC7520」「WC7600」「WC9500」の3モデル用意されている。機能は同一だが、コントローラーごとの対応APの数が異なっており、WC7520と2C7600が最大50台(アップグレードライセンス使用時)、WC9500が最大200台のAPをサポートする。コントローラーをスタックすることでさらに多くのAPをサポートできるので、拡張性は非常に高い。さらに、WC7600とWC9500では10Gbpsに対応しており、電源とファンも冗長化に対応。大容量・多端末のトラフィックにも十分耐えうるスペックを持っている。

ProSAFEブランドのワイヤレスコントローラーのWC9500

 これらにデュアルバンド対応の「WNDAP360」、シングルバンド対応の「WNAP320」、ウォールマウント型の「WN370」の3種類のProSAFE APを組み合わせる。これらは単体でも利用できるが、コントローラーと組み合わせることで、スピーディな導入や拡張、障害対策や管理負荷の軽減、セキュリティ対策などが実現する。もちろん、コントローラー・APともに同社ならではの「ライフタイム保証」に対応しており、期間を決めずにハードウェアに対する保証を得ることができる。

ドーム型のなめらかな筐体を採用したデュアルバンド対応のWNDAP360

ウォールマウント型のWN370

電波出力やチャネル調整も自動化し、運用負荷を軽減

 今まで無線LANの導入は、APのチャネルやセキュリティの設定を1台ずつ行なわなければならず、きわめて負荷の高い作業だった。しかし、コントローラーを使えば、APを自動的に検出し、設定を自動的に行なえる。AP間のチャネルや出力も自動的に調整してくれるので、電波干渉のない無線LANゾーンを迅速に構築可能だ。

 運用管理の手間も大きく軽減される。端末ごとに公平に帯域を割り当てるほか、電波干渉やAPの障害が発生した際に、その周りにあるAPが出力やチャネルを変更することで、通信をリカバリできる。コントローラーの冗長化にも対応しており、数多くの端末のアクセスにも耐えうる強固なネットワークが実現するわけだ。端末が複数のAP間をシームレスに移動するローミングや特定のAPへの負荷集中を抑えるロードバランシングなどの機能も有する。

 さらにユーザーの利用環境をヒートマップとして表示できるほか、チャネルや信号強度を見える化することも可能。もちろん、無線LANの利用で特に重視されるセキュリティ機能も充実。さまざまな認証プロトコルに対応するほか、不正APを検知したり、専用ポータルを用いたゲストアクセスなどにも対応する。高価なエンタープライズ向けの製品とまったく遜色ない高い機能を搭載しているわけだ。

ユーザーの利用環境をヒートマップとして表示

低廉な価格でコントローラー型の無線LANを導入

 従来、こうしたコントローラー型の無線LANは、高機能な分、非常に高価でスモールビジネスでは導入しにくかったのも事実だ。導入効果が高いのは理解できるものの、価格面で導入しにくかったというユーザーは多いだろう。

 しかし、ネットギアの無線LANソリューションは、コントローラーも54万円(税込)と安価なので導入しやすい。低廉な価格で無線LAN導入や運用の負荷を大きく下げることができ、端末の増加に合わせて容易に拡張できる。しかもファームウェアの更新で無線LAN APをコントローラー対応にできるので、まずは単体で使い、将来的にコントローラーで管理するといった導入も可能になる。

 また、ネットギアならではのメリットとして、PoE(Power over Ethernet)のスイッチラインナップが揃っているという点も挙げられる。LANケーブルのみで通信と給電まで行なえるPoEは無線LANの構築には必須だが、ネットギアであればスイッチ、コントローラー、APまでトータルソリューションを単一ベンダーで提供できるという。

コントローラーやAP、PoEスイッチと組み合わせたネットギアのソリューション

 利用用途は幅広いが、端末やAPの数が多い学校や病院、官公庁などでの利用がオススメだという。「ある老人保健施設の事例では、今まで患者さんの血圧や体温のデータを測った看護師さんがいったんナースステーションに持ち帰って端末に打ち込んでいました。これをiPadからできるようになり、生産性が向上しました」(ネットギアジャパン 曽利 雅樹氏)とのこと。ネットワーク刷新を検討するすべてのユーザーにお勧めしたい。

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