5万円前後のタブレットを探しているユーザーにおすすめ
Android 5.0で3Dカメラも進化! 「Venue 8 7000」がアップデート
2015年06月09日 10時00分更新
インテルの3Dカメラ「RealSense Snapshot Depth」を搭載した世界初のタブレットとして話題になったDell Venue 8 7000が、このたびOSを「Android 5.0 Lollipop」にアップデートした。アップデートに伴い、3Dカメラなどの機能にも若干の変更が加えられているので、改めて紹介しよう。
「Venue 8」の主なスペック | |
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CPU | Atom Z3580(2.3GHz) |
メモリー | 2GB(DDR3) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス |
ストレージ | 16GB eMMC |
ディスプレー | 8.4型 OLED タッチパネル |
解像度 | WQXGA(2560×1600ドット) |
カメラ | 800万画素(背面、Realsense Snapshot Depth)、約200万画素(前面) |
通信規格 | IEEE 802.11b/g/n/ac、Miracast、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | Micro-USB |
カードスロット | microSD/SDHC/SDXC対応カードスロット |
バッテリー容量 | 5900mAh |
本体サイズ | 幅124.4×奥行215.8×高さ6mm(概算値) |
重量 | 305g |
OS | Android 5.0 Lollipop |
OSがAndroid 5.0にアップデート、処理速度やバッテリー駆動時間も向上か
今年1月の販売開始当初はAndroid 4.4 KitKatを採用していたDell Venue 8 7000だが、前述の通り、現在販売中のモデルはOSがAndroid 5.0 Lollipopにアップデートされている。ハードウェアの構成は据え置きで、画面表示なども大きく変わっているわけではないが、OSの変更によるパフォーマンスの向上やバッテリー駆動時間の向上が見られるようだ。
CPUはクアッドコアのAtom Z3580(2.3GHz)、メモリーは2GBと、操作に不自由しないスペックではあるのだが、これまでよりさらに快適に利用できることは間違いない。バッテリーも薄型ながら大容量の5900mAhを搭載しており、省電力化でさらなる駆動時間の延長が期待できる。もともと堅実な性能を誇る機種に、OSのアップデートでより磨きがかかったと言える。
3Dカメラは計測機能がセンチメートル表示に
Dell Venue 8 7000の大きな特徴のひとつである3Dカメラ「RealSense Snapshot Depth」。背面に搭載した3台のカメラにより、同時に複数の角度から写真を撮影し、深度センサーによる測定データを付与できる。
撮影後は端末のギャラリーから、画面に映っている距離の測定や、ピント位置をある程度自由に決められる再フォーカス、写真の部分を限定した明るさ変更など、3Dデータを活用した編集、距離の計測が可能となっている。
いずれも面白い機能だが、従来のAndroid 4.4搭載機では、測定した距離の単位が日本人にはほとんど馴染みのないインチ・フィートで表示されるというちょっとした弱点があった。これが現在のモデルで改善され、センチメートル表示となっている。
本当にちょっとした変更だが、今までは撮影後に距離の測定を試しても、ぼんやりと「このぐらいの長さでまあ合ってるかな……」ぐらいの印象だったものが、「これは正しく計測できてる」「これは正しくない」と、かなり直感的に理解できるようになっている。どこまで距離が長くなってもセンチメートル表示なのと、小数点第1位まで計測してくれるため桁が大きくなってしまうのは玉にキズだが、だいぶ扱いやすくなったのではないだろうか。
ただ惜しむらくは、販売から半年が経過した現在になっても、この3Dカメラを利用するアプリが一向に増えてこないところ。こうした機能を活用するゲームなどが出てきても面白いと思うのだが、対応端末が少ない現状では難しいかもしれない。
性能アップでも値段は従来通り5万円切り
以上のようにアップデートされたDell Venue 8 7000だが、価格は4万9980円(税別・送料込み)と、従来と変わらず5万円切りなので、かなりお買い得だ。3Dカメラに興味のあるユーザーだけではなく、基本性能に優れる5万円前後のタブレットを探しているユーザーにもおすすめできる製品だ。