ストレージ性能が大幅にアップ
新しい15インチMacBook Pro Retinaは、外観に関しては前モデルから変更がなく、見た目がまったく同じ。搭載する端子類の数や配置なども変化はなく、ぱっと見で区別することは難しい。液晶ディスプレイのサイズや解像度も従来と同じで、肉眼では画素を識別できないほど高精細な2880×1800ピクセルの15.4型Retinaディスプレイを搭載している。
さらにCPUも前モデルと同じで、2機種あるうち上位機種がIntel Core i7-4870HQを、下位機種がIntel Core i7-4770HQを搭載している。2104年3月に発表された13インチMacBook Pro RetinaディスプレイモデルはCPUがHaswell世代からBroadwell世代に刷新されていたが、今回の15インチMacBook Pro Retinaは従来のHaswell世代のまま据え置かれた形になっている。これは、Core i7 Hシリーズの後継となるBroadwell世代のプロセッサが、2015年6月となったことが影響しているのだろう(関連記事)。CPUが同じということは、当然CPU内蔵のグラフィックスも変更がないということ。上位機種、下位機種とも従来のIntel Iris Pro Graphicsを引き続き搭載している。
前モデルから変更があったのは、バッテリー駆動時間とフラッシュストレージ、トラックパッド、上位機種のディスクリート・グラフィックス(外付けGPU)の4点。このうち、フラッシュストレージはシーケンシャルリードの速度が最大2.0GBpsという高速なPCIeベースのフラッシュストレージに変更されている。これは5400rpmのHDDの最大22倍、1世代前のMacBook Proのフラッシュストレージと比べても最大2.5倍も速い。また、ディスクリート・グラフィックスは従来のNVIDIA GeForce GT 750MからAMD Radeon R9 M370Xに変更されているが、アップルのWebサイトでは、ゲームのグラフィックパフォーマンスが前モデルと比較して最大70%向上したと記載されている。
「Geekbench 3.2.2」は、前モデルとほぼ同じスコア
そこでいくつかのベンチマークソフトを使ってプロセッサやグラフィックス、ストレージの性能を計測してみた。まず、「Geekbench 3.2.2」を実行してみたところ、次の結果となった。
「Geekbench 3.2.2」(32bit)によるベンチマーク | |||
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機種 | CPU | Single-Core Score | Multi-Core Score |
15インチMacBook Pro Retina(Mid 2015) | Intel Core i7-4870HQ | 3343 | 12706 |
15インチMacBook Pro Retina(Mid 2014) | Intel Core i7-4870HQ | 3367 | 12697 |
「Geekbench 3.2.2」(64bit)によるベンチマーク | |||
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機種 | CPU | Single-Core Score | Multi-Core Score |
15インチMacBook Pro Retina(Mid 2015) | Intel Core i7-4870HQ | 3673 | 14305 |
15インチMacBook Pro Retina(Mid 2014) | Intel Core i7-4870HQ | 3722 | 14252 |
※ 前モデル、13インチMacBook Air(Early 2014)の結果については、Geekbench開発元のデータを参考にしている
ベンチマーク結果を見るとCPUが同じこともあり、前モデルとほぼ同じスコアになっている。CPU性能に関しては、やはり従来から変化なしと考えてよさそうだ。