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新「15インチMacBook Pro Retina」レビュー -ストレージ爆速、上位モデルは5K出力対応

2015年06月05日 11時00分更新

文● 山口優、編集●ハイサイ比嘉/ASCII.jp

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ストレージ性能が大幅にアップ

 新しい15インチMacBook Pro Retinaは、外観に関しては前モデルから変更がなく、見た目がまったく同じ。搭載する端子類の数や配置なども変化はなく、ぱっと見で区別することは難しい。液晶ディスプレイのサイズや解像度も従来と同じで、肉眼では画素を識別できないほど高精細な2880×1800ピクセルの15.4型Retinaディスプレイを搭載している。

本体前面と背面も従来と同じデザイン

MacBookではヒンジが本体カラーと同じ色になったが、本機は従来通り黒いまま

本体左側面には、MagSafe 2電源端子、Thunderbolt 2端子×2、USB 3.0端子、ヘッドフォン端子が搭載されている

本体右側面には、USB 3.0端子、HDMI端子、SDXCカードスロットが搭載されている

液晶ディスプレイは2880×1800ピクセルの15.4インチRetinaディスプレイを搭載する

 さらにCPUも前モデルと同じで、2機種あるうち上位機種がIntel Core i7-4870HQを、下位機種がIntel Core i7-4770HQを搭載している。2104年3月に発表された13インチMacBook Pro RetinaディスプレイモデルはCPUがHaswell世代からBroadwell世代に刷新されていたが、今回の15インチMacBook Pro Retinaは従来のHaswell世代のまま据え置かれた形になっている。これは、Core i7 Hシリーズの後継となるBroadwell世代のプロセッサが、2015年6月となったことが影響しているのだろう(関連記事)。CPUが同じということは、当然CPU内蔵のグラフィックスも変更がないということ。上位機種、下位機種とも従来のIntel Iris Pro Graphicsを引き続き搭載している。

CPUは第4世代Intel Core i7-4870HQ、メモリーは16GB搭載されている

 前モデルから変更があったのは、バッテリー駆動時間とフラッシュストレージ、トラックパッド、上位機種のディスクリート・グラフィックス(外付けGPU)の4点。このうち、フラッシュストレージはシーケンシャルリードの速度が最大2.0GBpsという高速なPCIeベースのフラッシュストレージに変更されている。これは5400rpmのHDDの最大22倍、1世代前のMacBook Proのフラッシュストレージと比べても最大2.5倍も速い。また、ディスクリート・グラフィックスは従来のNVIDIA GeForce GT 750MからAMD Radeon R9 M370Xに変更されているが、アップルのWebサイトでは、ゲームのグラフィックパフォーマンスが前モデルと比較して最大70%向上したと記載されている。

「Geekbench 3.2.2」は、前モデルとほぼ同じスコア

 そこでいくつかのベンチマークソフトを使ってプロセッサやグラフィックス、ストレージの性能を計測してみた。まず、「Geekbench 3.2.2」を実行してみたところ、次の結果となった。

「Geekbench 3.2.2」によるベンチマーク結果(写真左は32bit、写真右は64bit)

「Geekbench 3.2.2」(32bit)によるベンチマーク
機種 CPU Single-Core Score Multi-Core Score
15インチMacBook Pro Retina(Mid 2015) Intel Core i7-4870HQ 3343 12706
15インチMacBook Pro Retina(Mid 2014) Intel Core i7-4870HQ 3367 12697
「Geekbench 3.2.2」(64bit)によるベンチマーク
機種 CPU Single-Core Score Multi-Core Score
15インチMacBook Pro Retina(Mid 2015) Intel Core i7-4870HQ 3673 14305
15インチMacBook Pro Retina(Mid 2014) Intel Core i7-4870HQ 3722 14252

 前モデル、13インチMacBook Air(Early 2014)の結果については、Geekbench開発元のデータを参考にしている

 ベンチマーク結果を見るとCPUが同じこともあり、前モデルとほぼ同じスコアになっている。CPU性能に関しては、やはり従来から変化なしと考えてよさそうだ。

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