視聴行動分析サービスを提供するニールセン(株)が26日発表した最新のインターネット利用動向によると、2014年度のスマートフォンからのネット利用者は19%増の4832万人で、1日あたりのネット利用時間はPCが54分、スマホは1時間48分だった。
同調査は、同社のスマートフォン視聴率情報「ニールセン・モバイル・ネットビュー」とPC版インターネット視聴率情報「ニールセン・ネットビュー」を利用した調査。
スマホからのインターネット利用者数は2015年4月時点で4832万人となった。スマホからのネット利用者数の増加率は14年度が19%増で、13年度は41%増だったことから、増加率は鈍化していることが分かった。また、PCからのネット利用者数は15年4月で5100万人となり、2014年7月以降、横ばいに推移している。
スマホからのネット利用者数を性別・年代別にみると、14年で若年層の増加率は低下し、代わって高年齢層での伸長率が高くなった。最も増加率が高かったのが「50代以上の女性」で57%増の309万人、次いで「50代以上の男性」で32%増の646万人となった。
利用時間は15年4月ではPCから1日あたり54分インターネットが利用され、スマホからは1日あたり1時間48分利用されていた。PCは前年同月比3分増、スマホでは8分増となった。性別・年代別のスマホからのネット利用時間は、「29歳以下の女性」が1日あたり2時間22分で最も多く、次いで「30代の女性」が1時間52分だった。全体では、女性が男性よりも長く利用する傾向があった。
同調査では、「スマートフォンは若年層への普及が一段落し、高年齢層へと普及する段階に入った。高年齢層の普及スピードはスローだが、現在でも前月比1%増のペースで普及しており、このペースが続けば夏には5000万人を超え、冬にはスマホからのネット利用者がPCを超える可能性も考えられる」としている。