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プレミアムなProとは一味違う、実用性を備えたモデル

360度回転ヒンジ搭載で4つのモードを使い分けられる「YOGA 3」

2015年05月21日 13時00分更新

文● 石井英男、編集●ASCII.jp

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11.6型モデルはベンチマークによってはYOGA 3 Proよりも高速

 YOGA 3は、最新のCore Mや第5世代Core iを搭載し、携帯性と高性能を両立させた2in1 PCだが、14型モデルと11.6型モデルではCPUやストレージなどの仕様が異なるため、どちらが速いのか気になるところだ。

 そこで、上位モデルのYOGA 3 Proも含めて、ベンチマークテストを行ってみた。利用したベンチマークプログラムは「PCMark 8」「PCMark 7」「ファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク」「CrystalDiskMark 3.0.4」である。

 PCMark 8とPCMark 7の結果は、下の表にまとめた通りである。PCMark 8のスコアを、YOGA 3 14型モデルとYOGA 3 11.6型モデルで比較すると、項目によって優劣が逆転しており、CPU性能が大きく効くテストではYOGA 3 14型が、ストレージ性能が大きく効くテストではYOGA 3 11.6型が有利となっている。また、YOGA 3 Proは全体的にスコアが低いのだが、液晶解像度がYOGA 3よりも高く、描画の負荷が高いためだと思われる。PCMark 7でも傾向は同じであり、CPU性能が大きく効くComputation scoreやEntertainment scoreではYOGA 3 14型が、ストレージ性能が大きく効くそれ以外のテストではYOGA 3 11.6型が上回っている。また、こちらのテストではYOGA 3 Proのスコアも十分高い。

PCMarkの結果
YOGA 3 14型モデル YOGA 3 11.6型モデル YOGA 3 Pro
CPU Core i5-5200U Core M-5Y10c Core M-5Y70
ストレージ 500GB SSHD 128GB SSD 512GB SSD
PCMark 8
Home conventional 1679 1747 1349
Home accelerated 2200 2183 1393
Creative conventional 1700 1621 1335
Creative accelerated 2676 2547 1535
Work conventional 1924 2289 1658
Work accelerated 2826 3266 1297
PCMark 7
PCMark score 2734 3277 2931
Lightweight score 1617 2199 2342
Productivity score 1013 1494 1482
Entertainment score 2257 1962 1967
Creative score 5957 6355 6868
Computation score 10559 7473 7923
System storage score 3117 5296 5213
Raw system storage score 1194 4639 4867

 ファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの結果は、下の画面キャプチャの通りで、こちらはCPU性能が高いYOGA 3 14型モデルがYOGA 3 11.6型モデルやYOGA 3 Proよりも高いスコアを記録している。

YOGA 3 14型モデルのファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの結果。解像度1280×720ドット、高品質(ノートPC)、DirectX 9で計測

YOGA 3 14型モデルのファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの結果。解像度1280×720ドット、高品質(ノートPC)、DirectX 11で計測

YOGA 3 11.6型モデルのファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの結果。解像度1280×720ドット、高品質(ノートPC)、DirectX 9で計測

YOGA 3 11.6型モデルのファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの結果。解像度1280×720ドット、高品質(ノートPC)、DirectX 11で計測

YOGA 3 Proのファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの結果。解像度1280×720ドット、高品質(ノートPC)、DirectX 9で計測

YOGA 3 Proのファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの結果。解像度1280×720ドット、高品質(ノートPC)、DirectX 11で計測

 ストレージ性能を計測するCrystalDiskMark 3.0.4の結果は、下の画面キャプチャの通りで、SSDを搭載するYOGA 3 11.6型モデルのほうが、SSHDを搭載するYOGA 3 14型モデルよりもかなりパフォーマンスが高い。ただし、YOGA 3 Proもそうだが、シーケンシャルライトはSSDとしてはそれほど高速ではないようだ。

YOGA 3 14型モデルのCrystalDiskMark 3.0.4の結果

YOGA 3 11.6型モデルのCrystalDiskMark 3.0.4の結果

YOGA 3 ProのCrystalDiskMark 3.0.4の結果

多目的に使える2in1 PCであり、学生や新社会人にもお勧め

 YOGA 3は、昨年発売されたYOGA 3 Proの弟分にあたる2in1 PCであり、YOGAシリーズの代名詞ともいえる360度回転ヒンジの採用により、4つのモードで使い分けられることが魅力である。

 14型モデルと11.6型モデルではやや性格が異なり、据え置きで使うなら前者が、携帯して利用するなら後者が向いているが、どちらもこれまでYOGAシリーズで培ってきたノウハウが活かされた製品であり、2in1 PCとしての完成度は高い。

 価格的にも、YOGA 3 Proに比べて手頃であり、コストパフォーマンスも優秀である。モードを変えることで、さまざまな用途に対応できるので、学生や新社会人が初めて購入するPCとしてもお勧めだ。

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