M.2 SSDで高速化、バッテリー駆動時間も大幅に向上
“本当に使いやすいモバイル”、進化した「LuvBook J」を試す
試用した「LB-J750X-SSD」は、CPUにCore i7-5500U(2.4GHz)を採用し、8GBのメモリーと256GB SSDを搭載した構成だ。グラフィックス機能は、CPU統合のインテル HD グラフィックス 5500となっている。
この構成で、Windowsの快適さの指標となる評価プログラム「WinSAT」の実行結果を「Windowsエクスペリエンスインデックス」の項目に合わせて紹介すると、「プロセッサー」の値が「7.4」、「メモリー」の値が「7.5」、「グラフィックス」と「ゲーム用グラフィックス」の値がともに「5.9」、「プライマリハードディスク」の値が「8.3」となった。
PCの総合的な力を見る「PCMARK8」の成績が悪くない一方で、3D処理性能を見る「3DMark」のスコアが抑えめなのも先の結果と共通している。基本的な性能はかなり高いが、グラフィックス機能がインテル HD グラフィックス 5500であるため、最新のゲームを楽しむなどの目的には向いていないという結果が出た。だが、前モデルの「LB-J302X2-SSD」と比較するとどちらの結果も向上している。
実際の利用感は、かなりよい。ストレージがM.2規格/PCIe Gen2 x2接続のSSDであるおかげで、とにかくWindowsの起動や終了、アプリケーションの起動などが高速だ。全体的にきびきびしており、待たされることがない。最新の3Dゲームを遊びたいユーザーなどを除いて、たいていの人が満足できる速さではないだろうか。
バッテリー駆動時間は前モデルからかなり伸びた
バッテリーについては「BBench」を実行した。電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で実施してみたところ3時間3分42秒使うことができた。同条件でBBenchを実行し、2時間19分だった前モデル「LB-J302X2-SSD」と比較するとかなり伸びている。高パフォーマンス設定でも、1回の会議くらいは問題なく乗り切ってくれそうだ。もちろん、省電力設定にすればさらにモバイルワークにも活きてくるだろう。
自分好みのマシンが作れるのも魅力
マウスコンピューターといえばBTOによるカスタマイズができるのが特徴だが、もちろん新しい「LuvBook J」も対応している。CPUこそ固定だが、メモリー容量、ストレージの種類と容量は指定可能だ。また、外付け光学式ドライブの同時購入もできる。
Ultrabookの場合、BTOメニューもアプリケーションのカスタマイズ程度に留まることが多い。だが「LuvBook J」はばっちりユーザーの好みに合わせた構成に変更可能だ。OSをWindows 8.1 ProにしてOffice搭載にするなど、ビジネスユース向けの構成もある。
今回試用した「LB-J750X-SSD」は、試用機と同じ標準構成で14万184円となっている。ちなみに、WQHDのIGZOディスプレー搭載モデルのうち最もベーシックなモデルは、Core i5-5200Uに4GBメモリーと500GB HDDを組み合わせた「LB-J550B」で、価格は9万6984円。フルHDディスプレーを搭載し、Pentium 3805U、4GBメモリー、320GB HDDという構成の「LB-J310B」もある。価格は6万4584円だ。
ラインアップは、WQHDモデルとフルHDモデルからそれぞれ5機種ずつ用意している。この選択肢の広さも「LuvBook J」の大きな特徴だろう。保守メニューの選定なども含めて、自分好みに仕立てたマシンが欲しい人にぜひオススメしたいノートPCだ。
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