私はカメラマンという仕事柄、出先で写真の整理や加工をする事が多いので、使用するパソコンのディスプレーサイズは広いにこしたことはない。17型もあればデスクトップマシン並とはいかないが十分に広い。ここで広いというのは実面積であって、解像度とはまた別の話だ。最近はハイレゾリューション仕様のノートマシンも増えて、15型でフルHD(1920x1080ドット)や13型でもフルHDのマシンも当たり前にあるが、重要なのは実際の面積だ。
フォトレタッチ系のアプリケーションはどれもツールバーやパレット等の情報を表示する面積が広いので、実際の面積が広いほうがよい。もちろん、フルHDよりも高解像度なWQXGA(2560x1600ドット)や4K(3840x2160ドット)ならばより高精細に見れるが、実用性で言えば17型のフルHDで十分だ。むしろハイレゾリューションディスプレイの場合、アプリケーションが表示に対応していないとメニューやパレット等の文字が小さくなって、見えづらくなったりレイアウトが崩れてしまう場合もある。無理なく標準仕様のまま使える17型フルHDディスプレイは、使っていて安心感がある。
東芝の「dynbaook TB97/PG」は、タッチ対応の17.3型でフルHDのディスプレーを採用している。主なスペックは、Core i7 4720HQ(2.6GHz)、GPUはRadeon R9 M265X、メモリーは16GBなど。ストレージは1TB ハイブリッドドライブなので、読み書きも早くレタッチにも心強い。
スペック的には3D系の重めのゲームでなければ十分。Blu-rayドライブも内蔵し、再生しながら「艦隊これくしょん 〜艦これ〜」などをプレイしてもなんら問題無いレベルだ。
広いディスプレーに高性能なスペックのdynbaook TB97/PGで、今回はアドビシステムズの「Adobe Photoshop Lightroom(以下、Lightroom)」でRAW現像を堪能してみた。
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