(株)富士経済が11月28日に発表した健康・美容に良いというコンセプトを持つ食品の市場調査によると、健康志向食品市場は2013年が前年比6.8%増の1兆2485億円、2014年見込みは1兆2889億円となった。
同調査は、同社の経済専門調査員による企業や関連企業・団体などへのヒアリング調査と関連文献調査、社内データベースを併用している。
2013年は体脂肪の分解を訴求した『伊右衛門 特茶』などの特定保健用食品が発売された。14年は『伊右衛門 特茶』がヒットしたほか、中性脂肪と血糖値の改善を訴求した『アサヒ食事と一緒に十六茶W』、『からだすこやか茶W』が好調で、トクホの茶系飲料が市場をけん引している。
コラーゲン、ヒアルロン酸、アスタキサンチン、プラセンタなどの成分を配合した美肌効果を訴求する商品の2013年の市場は、490億円。このうち小瓶ドリンクを中心としたドリンク類は市場全体の8割を占めた。14年のドリンク類は、消費税改正直後に苦戦したが、夏以降は徐々に需要が回復し、最終的には微増になる見込み、としている。