電子書籍を読む際に利用する端末は従来のパソコンやフィーチャーフォンから、スマホ・タブレット・電子書籍専用端末といった新たなプラットフォームへ移行しつつある。そのことで電子書籍市場は拡大期に入ったようだ。
インプレス総合研究所が24日に発行した「電子書籍ビジネス調査報告書2014」によると、2013年度の電子書籍市場規模は、12年度の729億円から28.3%増の936億円と推計。その内訳として、パソコン向けは7億円、ケータイ(フィーチャーフォン)向けは140億円にとどまり、新たなプラットフォーム向けが789億円と大半を占めている。新たなプラットフォーム向けは09年度の6億円から市場が急成長を遂げた。
電子雑誌の市場規模も、10年度の6億円から13年度の77億円へ徐々に成長。電子書籍と電子雑誌を合わせた電子出版市場でみると、10年度の656億円から13年度には1013億円と1000億円台へと拡大した。
今後の予測では、電子書籍は14年度に1250億円、電子雑誌は140億円へと増加。18年度には電子書籍が2790億円、電子雑誌が550億円となり、電子出版では3340億円規模の市場が確立されると見込んでいる。スマホやタブレット向けの電子出版事業には大きなビジネスチャンスが期待される。