日本航空(JAL)と東日本電信電話(NTT東日本)は16日、両社のサービスを提携してIDとパスワードをオンライン上で提供する。
今回の提携により、JALが持つ訪日外国人観光客との接点と、NTT東日本が東日本エリア約4万6000カ所(2014年5月31日時点)で提供している外国人短期滞在者向け無料Wi-Fiサービスを連携する。海外発日本行きJAL便航空券を購入した客に対してIDとパスワードを提供。このIDとパスワードを使い、NTT東日本が提供する公衆無線LANアクセスポイントサービス「光ステーション」に14日間無料で接続できる。
現在、空港や駅、コンビニエンスストアなどでは無料公衆無線LAN環境の整備が進んでいるが、このサービスを利用することで利用箇所が広がる。また、通常は訪日後、接続用のIDとパスワードを記載した「ID/PASSカード」の配布場所である観光案内所などに足を運ぶ必要があるが、同サービスではJAL海外地区ホームページからIDとパスワードを得られる。
システム準備ができ次第、6月下旬から順次展開する予定。JAL海外地区ホームページTOPの「NTT EAST free Wi-Fi」バナーをクリックすると、取得方法の説明画面が表示され、画面の案内に従って操作し、IDとパスワードを取得できる。
「光ステーション」とは、NTT東日本が提供する、店舗・施設等のオーナー向け公衆無線LANアクセスポイントサービス。今回の提携サービスを、JALは訪日外国人の顧客獲得に結びつけるのが狙いだ。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて増加が見込まれる訪日外国人向けビジネスが活発化しつつある。