グーグルは12日、オンライン上で集客や顧客との交流につなげられる無料サービス「Googleマイビジネス」を開始すると発表した。新規での利用はもちろん、すでにビジネスオーナー向けGoogleプレイスやGoogle+ダッシュボードを利用している場合、自動的にGoogleマイビジネスにアップグレードして利用できる。

Googleマイビジネスにより、店舗や企業の情報を無料でGoogleのさまざまなサービスに掲載可能。たとえば、Googleマップには店までのルート、Google検索には営業時間、携帯電話にはタップして通話できる電話番号を表示するなど、サービスやデバイスを問わず、最適な方法でユーザーに情報を提供し、ビジネスに結びつけられるツールとなる。
ビジネス向けのおもな機能として、Google検索、マップ、Google+に表示されるビジネスの情報を一元管理し、更新もすべて1カ所で行うことが可能。顧客が店の雰囲気を体感できるように写真や店内のバーチャルの掲載に対応する。
Google+ページから最新のニュースやイベント情報を共有し、顧客と直接つながり持つことができるほか、オンライン上のクチコミのチェックや、Googleユーザーからのクチコミへの返信も可能だ。

店のサイトの統計情報やAdWords Expressが統合されるため、顧客が店をどうやって見つけたか、どう反応したかといったルート検索やクリック回数などが把握できる。また、GoogleマイビジネスのAndroidアプリやiOSアプリ(近日公開)で、いつでも気軽に店情報を管理することも可能となる。
オンラインからリアルへと顧客を導こうという「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」にも活用できることから、ビジネスオーナーにとっては使い勝手の高いGoogleマイビジネス。グーグルからは、この無料サービスで新規のビジネスオーナーを獲得し、AdWords(アドワーズ)をはじめとした有料サービスの利用に広げていこうという狙いもうかがえる。
