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ワールドカップ決勝の地に立つ日本

2014年06月13日 07時00分更新

文● 伊藤達哉(Tatsuya Ito)/アスキークラウド編集部

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 日本時間の6月13日からブラジルで開幕するサッカーワールドカップ。選手が座る「プレイヤー ガラスルーフベンチ」の制作に日本のガラス開発企業大手、旭硝子(AGC)が携わっている。同社は2012年にFIFAからサプライヤーの依頼を受けて、2013年のコンフェデレーションズカップに続いて制作を請け負った。本体大会の全12会場64試合でプレイヤー ガラスルーフベンチが使用される。

プレイヤー ガラスルーフベンチ

本大会で使用されるプレイヤー ガラスルーフベンチ。

ルイス・フィーゴ元選手

ルイス・フィーゴ元選手のパネルと肩を組む石村CEOの元には、FIFAから決勝戦のチケットが送られたそうだ。

 ガラスだけの部分提供ではなく、ベンチのシートや柱といった全てのパーツを同社が開発し、制作している。ガラス部分には、通常のガラスに比べて強度が約8倍の化学強化ガラス「Dragontrail X」を採用。表面には低反射コーティングを施しており、反射率を通常ガラスの13分の1まで低減する。シートにはポリカーボネートを採用し、赤いクッション部分は高品質のウレタンが原料で、耐久性と耐圧分散性に優れている。

 プレイヤー ガラスルーフベンチのアンバサダーには、引退した元ポルトガル代表のルイス・フィーゴ元選手を起用。特設サイト「GET BENCHED」では、フィーゴ元選手がベンチのガラスに向かってシュートを打ってもびくともしない動画が公開されている。
 プレスミーティングであいさつに立った、AGCの代表取締役 社長執行役員の石村和彦CEOは「FIFAから声をかけていただいたことは大変光栄」と語る。なお、プレイヤー ガラスルーフベンチは、六本木ヒルズ内の特設カフェ「2014 FIFA World Cup Brazil STADIUM」の店内にフィーゴ元選手の等身大パネルと共に展示されている。

※記事中の西暦表記に一部間違いがあり、当該箇所を訂正いたしました。(2014年6月16日)


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