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「LINE@」がネットから実店舗へ客を呼ぶO2Oの主流に!?

2014年06月03日 17時00分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 無料通話・メールアプリ「LINE(ライン)」を展開するLINEは、ビジネスユース向け公式アカウント提供サービス「LINE@」が5月16日のリニューアル後の約2週間、5月28日時点で新規アカウント申込数が1万件を突破したと発表。累計アカウント開設数は6月2日時点で4万件を超えているという。

ビジネスアカウント新LINE@のイメージ
ビジネスアカウント新LINE@のイメージ

 LINE@は、LINEユーザーを実店舗へと導く「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」プラットフォーム。2012年12月にサービスを開始したが、5月16日にリニューアルを実施した。それまで登録数は3万件以上だったが、リニューアルでその数は急増している。また、従来は飲食・アパレル・美容・宿泊施設などの登録が多かったが、リニューアル後は、カーシェアリングや動物病院などの「生活関連サービス」や、マッサージ・整体、歯科医院などの「医療・福祉」などの店舗からの申し込みが増加し、店舗のジャンルが広がりつつあるという。

「LINE お店ページ」のイメージ
「LINE お店ページ」のイメージ

 LINE@の特徴は、LINEやインターネット上に店舗情報(メニュー、クーポン、写真・動画など)を掲載できる「LINE お店ページ」を持つことができること。また、「LINE お店トーク」機能により、LINE同士が「トーク」機能でコミュニケーションをとる感覚で、ユーザーと店舗が双方向でメッセージを送りあえる(既存のLINEトークとは異なる)。

「LINE お店トーク」のイメージ
「LINE お店トーク」のイメージ

 従来の料金プランは月額5000円(税抜)の有料版のみだったが、5月16日のリニューアルでは無料で利用できる「スタンダードプラン」を新設。有料版に比べて機能は制限されるものの、無料で「LINE お店ページ」を開設してLINEユーザーに情報発信できるほか、「LINE お店トーク」でLINEユーザーとコミュニケーションをとれるのは大きな魅力だと言える。

 有料版への乗り換えを先に見すえ、まずは無料版でO2Oを試すという店舗側の思惑がうかがえ、今回のような登録店舗数の増加につながっていると分析される。一方でLINEユーザーにとっても、LINE@登録店舗数の増加は店舗ページの充実を意味し、LINE@登録店舗の利用拡大の可能性が高まる。LINE@の経済圏は大きく広がり、LINE@がネットから実店舗へ客を呼ぶO2Oの主流になりそうだ。

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