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ビッグデータ利活用等に、ヤフーが利用規約を改定

2014年06月01日 17時00分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 Yahoo! JAPANは2日付けで「Yahoo! JAPAN利用規約 第2章 プライバシーポリシー」を改定した。

 4つの項目で改定を実施しているが、特に注目されるのは「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社との情報連携開始に伴う改定」。Yahoo! JAPANを運営するヤフーと、Tポイントを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、昨年7月1日に両社のポイントサービスとIDを統一。「Yahoo!ポイント」を「Tポイント」に切り替え、「T-ID」を「Yahoo! JAPAN ID」とした。

 今回の改定により、両社が保有する利用者に関する情報の一部を相互に提供。CCCからヤフーに対して、商品購入履歴、キャンペーンやサービスの利用履歴、顧客分析情報の提供を行う一方、ヤフーからCCCに対しては、Wenページ等の閲覧履歴、キャンペーンへの参加情報、顧客分析情報を提供する。これらの情報は膨大をビッグデータとして分析することで、ユーザーが次にどのような商品・サービスを求めるかという需要予測等に役立てられる。

「HealthData Labo」の概念
「HealthData Labo」の概念

 ほかの項目でもビッグデータ利活用に関するのは「『HealthData Labo』の開始に伴う改定」。これはYahoo! JAPANが新たに開始したプロジェクト「HealthData Labo(ヘルスデータラボ)」に関連する。「HealthData Labo」は、多くの人の身体に関するデータを解析することによって、それぞれの体質に合った病気の予防法・治療法のエビデンス(根拠)を見つけ出そうというもの。医薬品開発等に活用することで、将来的には個々人がオーダーメイドの医療を選択できるようになると期待される。

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