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SEO の常識・非常識・都市伝説 (2014年版)

文●渡辺隆広/SEMリサーチ

2014年04月28日 19時12分更新

記事提供:SEMリサーチ

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SEO の常識・非常識・都市伝説 (2014年版)

ネット上には、SEO に関する情報があふれていますが、どれが正しくて、どれが間違っているのかよくわかりませんよね。ここでは2014年4月現在の、SEO の常識・非常識・都市伝説・過去にあった相談をまとめました。

20140428.jpg

ドメイン登録情報(whois)を変更したい。検索順位に影響はあるのか?

A:Whois 情報の変更が直接的に検索順位に影響を及ぼすことはない。Whois 情報の状態がアルゴリズムにより自動的に評価されているわけではない。

※ セキュリティ調査等の理由で情報が参照される場合はある


ドメインの所有者名義を変更したい。PageRank に影響はあるのか?

A:Whois 情報についての回答と同様、名義変更自体が検索順位に影響を及ぼすことはない。当然、PageRank に影響することもない。

すなわち、同一ドメインを過去に所有していた前オーナーが悪質行為を繰り返していた、フィッシング詐欺を行っていた等の理由によりインデックスから除外されている過去があると、新しいオーナーであるあなたがドメインを取得しても Google に正常に登録されない場合がある。こうした状況に遭遇した場合は、再審査リクエスト(Reconsideration Request)を通じてその旨(新たな所有者が前所有者とは一切関係なく、全く関係のないサイトを運営していること)を伝える必要がある。


会社の事業再構築により、ホームページ制作事業を終了し、新たに探偵業務を開始することになった。会社公式サイトのコンテンツも、ホームページ制作事業関連のものは全て削除し、探偵業務を中心としたホームページにリニューアルする。こうした場合、Google の検索順位に影響はあるのか?

A:一般論として「ありうる」。

本件の場合、従来の主トピックだった「ホームページ制作事業」に関するコンテンツが全て削除され、代わりに新トピックである「探偵業務」が主体となる。このように全く異なるコンテンツに切り替わった場合、過去に蓄積されてきたリンクのアンカーテキストやそのリンク元コンテンツと、現在の(=大抵業務)コンテンツとは全く関連性がないと判断できるため、切り替え日付(≒リニューアル日≒ Googleクローラがその変更を認識した日)を基準として、それ以前に張られてきたリンクの評価点数が大幅に減衰されるためだ。


これまで SEOコンサルティング事業を展開してきたが、SEO支援ソフトの開発・販売に注力することになった。この事業変更に伴いウェブサイトを刷新するが、この変更(サイト完全リニューアル)により Google の検索順位に影響はあるのか?

A:一般論として、影響はない(順位影響する可能性は低い)。

「SEO」というサイト全体のトピックそのものには影響がないため、よほどリニューアル起点日(≒リニューアル後に初めて Googleクローラが来訪する日)以前のリンクに偏りがない限り、検索順位に影響はまずないはず。


結局、META description や keyword は SEO 観点で入れる必要性があるのか?

A:質問がおかしい。META description や META keyword のデータを用いるのは Google や Bing だけではないから。

例えばサイト内検索、META description / keyword のデータを引用・活用する Webサービスは意外と多いので、ウェブ全体における META description や keyword の利用実態を考えたら、「一応入れておいて損はない」し、特に自社で導入するサイト内検索技術が META description / keyword 内容を積極的に活用するタイプのものであれば、なおさら十分に検討して入れるべき。

以上の前提を踏まえたうえで、純粋に SEO 範囲内で回答すると、(A) 既にサイトが存在しており、META description / keyword がない場合であれば「入れる必要はない」(≒労力に見合わないので、入れる必要ない)、(B) これからサイトを制作する、リニューアルをする場合であれば「description はスニペット(説明文)をある程度制御するために入れても良い、keyword はページ固有のキーワードを数個入れる設計をしても良い」。


動的URLを静的URLに変換する必要はあるのか、ないのか

A:あなたが公開するコンテンツの種類・属性による。動的URL のままでよいこともあるし、静的URLにした方が好ましいこともある。普遍的な回答はないので、皆さんのサイトにあわせて選択をして欲しい。

今日(2014年4月現在)の Google は、動的URL(パラメータ付URL)も問題なくクロールしてくれることが多い。したがって、(1) パラメータは論理的に、シンプルに、(2) ページ表示に関係のないパラメータ(例えばセッションID、広告追跡用パラメータ等)は含めない、(3) 共有性(sharability)を考慮して適度な長さで、という以上3点を押さえている限り、動的URL であること自体が検索エンジン対策において障害となることは一般的にはない。

しかしながら、その公開する予定のコンテンツは一時的なのか永続的なのか。将来にわたり何度となく参照され、多くの人が訪問することになるストック型のコンテンツなのか、それとも目次的なページなのか。更新性は低いが寿命が短い商品/サービスページであるのか、それとも更新性が高く寿命が比較的長い商品/サービスページであるのか。毎日大量のコンテンツが新規追加されるニュースメディアなのか、それとも更新性は高いが日あたりの追加量は少なめなブログメディアなのか --- こうした「コンテンツの属性・種類」にあわせて、動的URL のままで運用するのか、それとも静的URL に変換するのかを検討するとよいだろう。

Google のアドバイスを鵜呑みにする方々へ。『Google は技術的にどうなのかを説明してくれても、ビジネス的に「皆さんのサイトは」どうあるべきかは説明してくれない』ということを覚えておいて欲しい。


ドメイン契約は1年契約よりも10年契約の方が検索順位的に有利に働くのか?

A:都市伝説。実質的に「ない」。ちなみに私は20年契約のドメインを複数所有しているが、特に検索順位が優遇されたような気配は全くない。

「ドメイン長期契約優遇論」は、ある特許文書の中でそれを示唆する記述があること、また、2005年に Google がレジストラとして登録された事実を元に生まれた妄想であり、都市伝説に過ぎない。少なくとも今日までに、ドメイン長期契約が検索順位上昇に寄与したと推定できるデータは誰も公開していない。


サーバ移転を頻繁に繰り返すと、検索順位が下がるのか?

A:これまた都市伝説。妄想に過ぎない。


ドメイン取得(サイト公開)してから1年未満は、現在も検索順位が上がりにくいのか?

A:「エイジングフィルタ」の話だが、今日はドメイン年齢以外のファクターも考慮してサイトの信頼性を判断しているので、一般論として不利になることはない。

背景を少し説明しよう。一般的にスパムやフィッシング詐欺などに用いられる、信頼に値しないドメイン(サイト)が1年以上存続することは稀である。言い換えれば、Googleクローラが最初にそのドメイン(サイト)を認識してから数か月~1年の間は、そのドメイン(サイト)の信頼性を十分に検討する必要があるのだが、昔は年齢以外でアルゴリズム的に信頼性を類推する術がなかったため、どんなドメイン(サイト)であろうと最初は検索順位が上がりにくかった。

現在は、コンテンツの増加数/成長速度/率やリンク成長率/速度/数量/頻度など、多彩なシグナルを元にサイトの有用性や評判を計算することが可能になったため、単純なドメイン年齢に基づく一律的な砂場行き(サンドボックス)されることはなくなっている。


新しいページを公開するたびに Twitter で自動的に告知されるようにしている。検索順位に影響はあるか?

A:意味がない。全く意味がない。時間の無駄。


Google Webmaster Tool にアクセスしたら、私のサイトにガイドライン違反があるとの通知があった。無視して良いか?

A:問題を修正して、Google に再審査リクエスト(Reconsideration Request)をしてください。

検索エンジンからの流入を全く期待しない、つまり Google で検索してもあなたのサイトが見つからないことを全く気にしないのであれば無視してかまわないが、それは困るだろう。


Google の指摘に従って再審査リクエストを実施し、Google も受理したようだが 検索順位が全く元に戻らない。なぜか?

A:問題のあったリンクを取り除いた分だけ評価も相応に下がるから。


URL に日本語キーワードを入れた方が検索順位は上がるのか?SEO 的にどうなのか?

A:あなたの立場や考え方により回答は変わる。一時的に順位が上がればよい、中長期的視野は全く持ち合わせていない、今目の前の結果さえよければよいという方であれば「好きにしたら?」、企業のSEO担当者であるなら、SEO 運用の観点から「永続性・共有性を意識した URL 設計が好ましい」が回答となる。

例えば Amazon.co.jp のような、商品名をそのまま URL に入れてエンコードすると、非常に長い URL となるために、「誰かに共有される時にリンク切れが発生しやすい」「長すぎて紹介しづらい」(※ 短縮URLツールを皆が使いこなせるわけではない)といった、URL の永続性及び共有性の問題がある。

URL の永続性とは、一意の URL をより長く使い続けること、共有性とは、ウェブ上で他の誰かに伝えやすく、共有しやすい性質を指す。SEO 観点で言えば、(コンテンツが全く異なるものにならない限り)同じ URL を長く使い続けて、過去から現在までの自然リンクを継続的に蓄積する方が好ましいし、また、誰かが誰かに伝えたいと思った時に伝えやすい URL、伝播性の高い URL は扱いやすい。

企業のSEO担当者であれば、普通は「継続企業の前提」であるはずなので、今後の運用も考慮して扱いやすい URL にした方が無難。

一方、目先のことしか考えなくていいという人であれば、好きにしたらいい。


Google ハミングバードにより言葉の類義語・同義語の認識技術が上がっている。もう、ページタイトルには重要なキーワードをあえて入れなくても問題がないのか?

A:重要なキーワードは、皆が検索する時に使う表記で、入れてください。

「表記ゆれや類義語・関連語の言語処理技術が格段に向上した」ことと「ページタイトルにどんなキーワードを入れるべきか」は別のお話です。検索結果に表示される見出しでもあり、検索者がクリックする先のページを想像する(≒クリックの判断をする)ための重要な情報です。適切なページタイトルを考えてください。


英語表記とカタカナ表記、例えば「パナソニック Panasonic」のような記述の方法は、現在でも必要か?

カタカナ/ひらがな/英語間における表記ゆれについては、特に一般的なブランド名称であればかなりの確率で Google が適切な処理をしてくれるため、不要。少なくともページタイトルで表記違いの重複記述は必要ない。

一方で、ブランドではないもの、たとえば特定の組織・施設でのみ利用される表記、学生サークルの名称といった極めて限定的な空間・関係性でのみ用いられる言葉、アニメや映画のキャラクターなどはその人気の程度により、必ずしも異言語表記ゆれは上手く処理されないので、ケースバイケースで検討してほしい。


クローラの訪問頻度を増やすと検索流入が上がるのか?

A:過去に某ブログ等でクローラ訪問頻度増が検索流入増につながる旨の記事を書いているが、全く持って意味不明。

Googlebot はサイトの全体的な更新性(例えばページの追加数量/頻度、期間n日におけるリンク成長速度など)に基づいて、訪問頻度を決定している。更新性が高いサイトであれば相応にクローラ訪問頻度は高いし、1年に1回しか更新しないサイトに毎日クローラが来るはずはない。

さて、毎日継続的にコツコツとコンテンツを更新していれば、相応に Googlebot も訪問回数を増やすわけだが、そういったサイトは相応にしてコンテンツのボリュームも増え話題も多岐にわたるから自然検索流入数も当然のことながら増えるに違いない。

すなわち、『継続的にコンテンツを公開しているサイトは、そのコンテンツの増加に従って多様な検索クエリでヒットするようになるため検索流入量も増える可能性は高い』というお話と、『更新性が高いサイトには、Googlebot の来訪回数も増える』という2つのお話に過ぎない。この2つのお話の因果関係をごちゃまぜにして「クローラ来訪回数が増えれば検索流入も増える」と主張するのはおかしい。


個人でブログを書いている。WordPress を利用している。カテゴリページは、noindex/follow で良いのか?

A:カテゴリページが noindex/follow 、つまり「リンクは巡回許可するが、カテゴリページそのものの検索結果掲載は拒否する」わけだが、個人ブログであれば好きにすれば良い。一般的な個人のブログであれば、そもそも「どうでもいい話」。このレベルを検討する暇があれば他のことをした方が良い。

eコマースサイトにおける主要商品カテゴリのページと、個人ブログのカテゴリページは同じ「カテゴリページ」という表現でくくられるかもしれないが、その位置づけや役割は大きく異なる。「個人のブログ」で本当にそのカテゴリページからの流入は期待できるのか、それは本当に必要なのか、仮に取り組むと決めたところで、本当にそのカテゴリページに割り当てているキーワードで検索上位に表示される可能性があるのか。


SEO に本格的に取り組んで半年で検索流入が倍増したというサイトの話を聞いて、そのサイトの行っていることをそのまま真似てみたが、全然順位が上がらない。なぜか

いくつかの可能性がある。

A1:参考にしたサイトと、あなたのサイトはそもそも違う。ファッション雑誌を参考にコーディネートしてみたけれど、雑誌と何か違う、というのと一緒、といった例えがわかりやすいだろうか。あなたのサイトには、あなたのサイトに適した SEO の施策があるはず。

A2:あなたが真似したことは、実は SEO 的に全然関係なかった。一見すると SEO を考慮して行われいた施策が、実は全く機能していない、失敗だったなんてことはよくある。

A3:ヒストリーデータ(過去から現在までのサイトの総合的な評価点数)の違い。Amazon.co.jp そっくりのサイトを今日立ち上げたところで、10年以上の歴史を持つ Amazon とは検索順位で争えない。


QDD とはどんなアルゴリズムか?

QDD という用語は Moz・Rand Fishkin氏の仮説(≒妄想)に過ぎない。
「検索結果の多様性」とは、検索クエリに合致する、多様なソースに基づく回答候補を提示することは検索利用者に有益な選択肢を与えるはずである、という検索技術の開発における思想や理念・方針の1つである。つまり検索結果の関連性というのは極めて主観的であるから、正解というものはない。多様なソースに基づいたページを提示することが正であるという立場の者もいれば、信頼のおける少数のソースに基づいたページを提示することが正であるという考えもある。


Google+ のフォロワーが 2万人/5000円で販売されていた。購入すると検索順位が改善されるか?

A:ただのスパム。

Google+ は発言の反響率(+1ボタン押回数、共有数)や投稿頻度など、アカウント自身の活動状況やその影響力も分析しているため、売買によりフォロワー数を水増ししても効果はない。


株式会社so.laの辻正浩氏をなぜ「神様」と呼んでいるのか?

A:日本の SEO を司る神様だから。


商品の型番やモデル名が変更になった時に、旧商品(販売終了品)ページはどう扱うべきか?

A:いくつかの選択肢がある。

A1:旧商品ページには「この商品は販売終了となりましたが、後継商品「○○○」があります」という記述とリンクを掲載しておく。特に、旧商品にレビュー(クチコミ)がある程度集まっているのであれば、ページは存続させておく方が有用な可能性を検討する。

A2:型番やモデル名のみの変更であり商品仕様そのものの変更が実質的にないのであれば、旧ページから新ページに 301 リダイレクトをする。

A3:旧ページにある固有・差別化コンテンツ(例えばレビュー)のみ新ページに移動させたうえで、旧ページを削除する。このケースが有効なのは、旧商品名(型番、モデル名)での検索数が極めて少ない場合、あるいは、そもそも型番やモデル名で検索される性質の商品ではない場合である。

これまた Google のアドバイスは何ら参考にならない一例。繰り返すが、Google 社員のアドバイスは「一般論である」「技術的に正しいことを伝えている」のであって、ビジネスやマーケティング的に、つまり、あなたのサイトにとって最適な方法を教えてくれるわけではない。


Facebookページのみ保有している。独自ドメインのサイトはない。この場合の SEO はどう考えるべきか?

A:SEO は「評判構築、価値の蓄積」にあるので、自分でコントロールできるオウンドメディア(独自ドメインのサイト)で行うことが望ましい。 Facebook 上で開設するサイト(URL)は所詮 Facebook のものであるから、同社が10年、20年先もウェブの中心であり続けるならともかく、5年後すらわからないような場所でサイトを開き、かつ SEO も検討することは、良いアイデアではないだろう。


302リダイレクトとは、どういった場面で活用できるのか?

A:実は(SEO的に)「302リダイレクトでなければならない場面」というのはない。だから、リダイレクト = 301 と思って問題はない。

実際のところ、世界中のウェブマスターが正しく 301/302 リダイレクトを使い分けていないので、Google が厳密な解釈をしてしまうと、かえって(ウェブマスターや検索利用者にとって)不利益な結果が生まれかねない。


サイトリニューアルに伴い、大量の 404 Not Found ページが発生するが、SEO 的に不利益はないのか?

A:1:1のリダイレクト処理をすることが望ましい。これまでに蓄積されてきた外部からのリンクの評価や、ページ1つ1つのヒストリーデータを失うことになるため、単なるサイトリニューアル(コンテンツの基本は変わらない)のであれば、リダイレクト処理を行ってほしい。


サイトのリニューアルを実施する。取扱商品は同じであるが、サイトのデザインやコンテンツ、構成を完全刷新する。このタイミングで過去の自然リンクなどの評価がリセットされてしまう危険性はないのか?コンテンツをフルリニューアルする時の SEO 効果の低下を恐れている

A:コンテンツの主トピックが変わらないのであれば、心配無用である。Google は様々なシグナルやファクターに基づいて、サイトのコンテンツ変更内容とその時点までの外部からの参照・言及評価の関係性を判断する。

ここでは全てのシグナルについて言及できないが、1つだけ紹介する。一般的にサイトが完全刷新されても、(サイト内の)重要なアンカーテキストは変わらないものである。例えばファッションサイトであれば、「レディース」「スカート」「ジャケット」「水着」「フォーマルウェア」といったサイト内の重要なナビゲーションリンクやそのアンカーテキストは変わらないであろう。こうした視点で Google は総合的に判断するので、主コンテンツに変更がない完全刷新であれば、Google が(全く異なる、過去とトピックが全く関係のないサイトに生まれ変わったと)誤認する恐れはない。よほど刷新後のサイト設計がヘタクソでない限り。


外部リンクを獲得する時に、IPアドレスの分散性は依然として重要なのか?

A:重要かどうか以前に、「外部リンク構築において IPアドレス云々を検討する」というそのアプローチ・発想自体が時代遅れも甚だしい。

Google が評価したいリンクとは、有料リンク(ペイド)ではなくてオーガニック(ナチュラル)なもの、つまり自然なリンクである。自然なリンクとは、そのコンテンツに対してネット上の様々なユーザーが有用性を評価した結果として、様々なソースから、様々な文脈・形式でリンクを介して言及されることである。

「不特定多数の人がリンクをしてくれた」それ自体が様々な IPアドレスから参照されることも示すわけだから、そもそも正攻法の SEO を行っているのであれば IPアドレス分散性云々の議論自体が不要である。

つまり IPアドレス分散性が重要なのは、人工的にリンクを増やしたい会社や個人にとっての理屈であって、一般的には関係がない。言い換えると、IPアドレスの分散性を考慮しなければならないその手法はグレーかブラックであるということだ。


アンカーテキストはどれくらい分散させたらいいのか?

A:上の議論と同じで、正攻法で行っていれば考慮する事柄ではない。

一般論として、ターゲットキーワードを含める割合は2003年前後は75%がMAXと言われていたが、現在は30-40%程度。Google はブランド性や評判性など、アンカーテキストを通じて様々な計算を行っているので、単純に狙いのキーワードで順位を上げたいからそのキーワードの含有割合を増やすという戦術が時代遅れになっている点を理解してもらいたい。


中古ドメインは SEO 的に有利なのか?

A:一般企業にとっては全く不要。目の前の利益が重要なアフィリエイターにとっては、都合がよいものがあれば取得して勝手に SEO して Google から削除されるが良い。

昔はエイジングフィルタという仕組みにより、歴史のあるドメインの方が都合がよいケースもあったが、今日はあまり関係がない。また、Google は検索クエリの需要増減や検索結果におけるページ選択傾向・需要に基づいて、各種評価を動的に変更しているため、中古ドメインが有利となる場面自体・機会が大幅に減少している。前オーナーまでに蓄積されたリンクなどのインデックスプロパティ評価を後継オーナー(サイト運営者)がそのままそっくり引き継げる条件というのが限られるため、一般企業にとっては(継続企業の前提の立場である限り)意味が薄い。


相互リンクは SEO 的に今でも有効なのか?

A:程度による。トマトが健康に良いからといって、毎日100個以上食べていたらどこか体調が悪くなるだろう。それと同じで、程度による。

個人が知人同士で相互リンクするなら問題ない。でも、それが1万以上を超えたらおかしいだろう。

「不特定多数のサイトと相互リンクをしない、そういった仕組みの場に参加しない」「アンカーテキストを意図的に操作しない」「リンクは承認制とする」といったルールの常識的な範囲内でどうぞ。


ニュースメディアを運営している。1日、数十本程度の記事を追加している。Googlebot が全記事をクロールしてくれるか心配だ

A:クロールバジェット(サイト単位で Google クローラが巡回できる最大容量が決まっている)を気にしなければならないのは、数億ページ以上のサイトのお話。日本国内でこれを気にする必要があるサイトは少数派のはず。少なくとも個人や中小規模のサイトの運営者が気にする話題ではない。


canonical タグを間違って記述したら、Google から全削除されてしまった。どうしたらいいか?

A:複数の重複するページの中で、どれを最優先で検索インデックスに登録するのか Google に提案するのが canonical アノテーションであるが、2014年4月現在、Google は明らかな実装ミスのケースでは自動的に canonical を無視している。

全削除されたのは、canonical が原因という可能性もあるが、他の原因(=スパム)も考えられるので、Google ウェブマスターツールを確認することを薦める。


Google+1ボタンの押された回数は、他人の自然検索結果に影響するのか?

A:2014年4月現在、Google+1 ボタンの押された回数が、一般的な(一切のパーソナライズがされていない標準の)自然検索結果に影響することはない。また、あなたが +1 したことが、他人の検索結果に影響することもない。影響するのは、あなた自身の(あなたの Googleアカウントでログインした、その画面の)検索結果だけである。


Google+ は、自分がフォローする相手、その相手の日常投稿する内容や、参加しているコミュニティに基づいてプロフィール分析がされると聞いた。本当か?

A:真偽不明。理屈の上では、Google はオーサー(著者)の信頼性を評価するファクターとして、そういった活動状況を分析している可能性はある。その一方で、そういったファクターにより自然検索順位が変動していることを示唆するデータもまだない。2014年4月時点の著者信頼性に基づく評価において、Google がどこまでの要素を加味しているのか明らかになっていない。「理屈の上ではありうるが、現状不明」である。


30の新規ページを1日のうちにまとめて公開するのと、1日1本、30日かけて公開するのは SEO 的にどちらが良いのか?

A:理論上は後者、「継続的に、コツコツと」続けるのが良い。

理論上は、と断った通り、そのコンテンツによる。タイムリーなもの(≒ネットで話題になっている、旬である)ならば、まとめて一気に公開した方がよい。例えば、Apple の新製品発表会開催中からその直後であれば、Mac 関連情報は立て続けに公開した方が自然検索流入は獲得できるはずである。


ドメイン名にキーワードを入れることは、SEO 的に有効か?

A:どうでもいい。理論上は「1つのシグナル」として存在するが、検索順位に与える影響は無視できるほど微々たるものである。少なくとも、長期的な SEO 運用を行う前提にたつ一般企業のSEO担当者にとっては、無視して良い。

あえて言うなら、「自動車保険.com」といった具合に、ドメイン名に最重要キーワードをそのまま入れた場合に、自然なリンクでありながら重要キーワードが含まれるので、局所的に有利に働くことはあるかもしれないが、こうした戦術を活用できるのはアフィリエイターであろう。


サブドメインにキーワード名を入れることは、SEO 的に有利か?

A:同じく、どうでもいい。


タイトルタグの先頭に重要なキーワードを置くべきか?

A:ブランドが強いサイトであればサイト名を先頭に持ってきた方がより多くの検索流入を得られることもある。サイト名を先頭に持ってくることで、検索結果のどこに(検索利用者にとっての)目当てのサイトが位置しているかを即座に見つけ出せる手がかりともなる。

タイトルは、純粋に検索順位云々でもって語られるものではない。理論的には「先頭"付近"」にある方が望ましいが、ソーシャルメディアでの情報伝播性、共有性なども考慮して、最もバランスの良いタイトルにすることが望ましい。

従って、回答は「先頭に置く必要は全くない」。ケースバイケース。


MovableType や WordPress を導入することでサイトの検索順位は良くなるのか?

A:どの CMS を導入するにせよ、問題なのはその管理システムを通じて出力されるページのマークアップやサイト設計・構造である。適切でないマークアップが行われていたり、サイトのナビゲーション設計が悪いテンプレートをベースにしていたら、当然ながら SEO 的な効果は薄い。

MovableType や WordPress そのものは SEO には関係がない。


Googleのサイト内検索を導入すると Googleの順位が上がると聞いた

A:都市伝説。


Google AdSense を導入すると Googleの順位が上がると聞いた

A:都市伝説。


AdWords で月間100万ドル(1億円)以上の広告予算を投入すると、裏で順位を操作してもらえると聞いた

A:都市伝説。


サイトの一部にアダルト・成人向けの用語を含む記事があると、サイト全体の検索順位が低下する

A:ほんの一部(数ページ)にたまたま、成人向けの用語を含んだページがあるからといってサイト全体の検索順位が低下することはない。

ちなみにGoogle検索のセーフサーチ設定によって検索順位が大幅に変わるのであれば、サイトの一部またはすべてが成人向けと判断されているので、問題のコンテンツを別サブドメインまたは別ディレクトリに隔離することを薦める。


Google に送信した再審査リクエストは、アルゴリズムで自動的に分析・判断がされている

A:勘違い。再審査リクエストは Google の担当社員が確認している。

スパム関連は、Google が自動で(アルゴリズムで)処理しているものと、人の手による個別チェックの両方がある。


FacebookやTwitter、mixi ドメイン上のページは、特別な評価が与えられている

A:都市伝説。Google はどのソーシャルメディアのページも、普通のウェブページとして扱っている。


YouTube の説明やコメント欄からのリンクは、他のリンクよりも効果的である

A:都市伝説。YouTube(youtube.com)ドメインだからといって Google は優遇することはないし、2014年4月現在、YouTube の発リンクは nofollow が自動付与されるので、SEO 的な意味はない。


Google は HTML 文法の正しさをランキングに加味している

A:都市伝説。Google は文法テストを実施しているわけではない。少しくらい間違っていてもそれを理由に検索順位の不利益を被ることはない。


競合企業が、ブラック、真っ黒なスパム手法を用いているが検索順位が下がらない。どうにかしてほしい

A:Google に密告すると良い。


有料リンクの販売を行っている。やはり顧客には、1日に1,000本張るよりも、1日数十本ずつ、継続的に増やす方が効果的なのか?

A:ケースバイケース。Google は単純にリンクの成長速度そのものだけを観ているのではなく、検索クエリ数量需要やネット上における関連文書の増減数などと照らし合わせているので、1日にまとめて増やしても問題がないこともあるし、問題になることもある。

要は、自分で人工的にコントロールしようとしているその行為そのものがリスクであると認識すべき、そういう問題である。


Google Analytics を導入すると、ウェブ解析データに基づいて検索順位を決定されるので、Google 以外のウェブ解析ツールを導入する方が SEO 的には好ましい

A:都市伝説。Google Analytics 導入によって SEO が有利になることもなければ不利になることもない。


ページ速度を劇的に改善すると、検索順位も劇的に良くなる

A:都市伝説。ページ速度はあくまで微々たる1つのファクターに過ぎない。来訪者にとっては素早くページが読み込まれることは快適であるので、ユーザーのためにページ速度を改善することは良いことである。しかし、SEO 的にはさしたる影響はない。読込までに30秒かかるようであればさすがに Google 検索結果にも影響しそうであるが、それはSEO云々の問題ではなく早急に改善すべきお話である。


フッターには、順位を上げたいページへのリンクを羅列するとよい

A:過去の知識。フッター部分に設置するリンク(以下、フッターリンク)は通常、サイト共通で同じものを張るわけだが、Google はページを通じて共通部品はテンプレート扱いとして、まとめてしまう。つまり、1万ページにフッターリンクを設置しても、評価はせいぜい数ページ分にとどまる。

2014年現在、一般的なアドバイスとしては、フッターリンクには過度な期待をせず、ユーザーに役立つ程度に、常識的な範囲でリンクを設計するとよい。

極限までチューニングをしたいのであれば、ページをいくつかのグループにわけて、1つ1つカスタマイズしたフッターリンクを設置する(=全ページでユニークにするという意味)ことになるが、それはあなたのサイトの状況により導入是非は異なる。


ヘッダーリンクにサイト共通のリンクを設置したい。スパムと判断されるか?

A:常識の範囲内であれば問題ない。一般的に1つの企業が複数のサイトを運営していることはよくあることで、数個のサイトへの共通発リンクがある程度で Google は問題視しない。しかし、数十、数百になってきたら話は別。

つまり判断基準は、常識的にどうなのか。

最近は、無用なリスク回避と、そもそものSEO的な意味でのリンクの効果を天秤にかけて、最初から nofollow を付与してしまうサイトも少なくない。


SSL導入サイトは、Google検索順位が有利になるので、費用をかけてもSSL導入することが望ましい

A:決定した事実はない。SSL導入サイトが検索順位で優遇されることは2014年4月現在、ない。

マットカッツ氏は検討している事実は認めているが、様々な問題や課題があることから、実現する可能性は低い。実現するにしても、相当先になるのではないか。そもそも、仮にどういった仕組みが持ち込まれたところで、検索順位に影響する度合いはせいぜいページ読込速度程度(=無視できるレベル)ではないだろうか。


h1タグは1ページあたり1つまで、それ以上はスパムである

A:そんなことはない。


h2タグは1ページあたり5つ以内にしなければならない

A:都市伝説。ページの構成次第でお好きなように。


h1 h2 h3 h4 h5 h6 すべてバランスよく使うと Google 検索順位が上がる

A:そんなことはない。


太字は b タグよりも strong タグの方がSEO効果あり

A:たいして変わらない。


1ページあたり500文字以上の文章を入れておくとよい

A:某協会が大好きな、文字数ベースに基づく最適化のお話であるが、全くの都市伝説。文字数による制限云々はない。


株式会社so.laに SEOコンサルティングのお願いをしたが、多忙を理由に断られた。辻氏を説得する方法を教えてほしい

A:SEO 的にいかに面白い(興味深いデータが取得できる)サイトであるかを力説する。


艦これは SEO 的に学ぶことが多い

A:事実(辻氏を参考に)


時々 http://so.la/ へのリンクが含まれている記事があるが、これは辻氏からお金をもらって張っているのか(有料リンクなのか?

A:いいえ、単なる嫌がらせ敬意。


この記事のように、全く関係のない、どうでもいい話題を入れる(例 辻氏の話など)ことで順位下降のリスクはないのか?

A:ない。ただし、紙媒体などのエッセイでよくあるような、全く結論も脈絡もない話が延々に続くものとか、導入部分の著者のどうでもいい話がやたら長くて本題に入らないようなライティングは好ましくない。


重要なキーワードは、ページの中央(center)に持ってくるとよい

A:2000年時点では事実だったが、2014年4月現在、関係ない。


Microsoft IIS サーバは SEO 的に不利である

A:2000年時点では確かに面倒くさいことが多々あったが、2014年4月現在、関係ない。

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