株式会社産経デジタルが提供するサイト集客を支援するサービスが新規受付を停止していることがわかった。
同社は産経グループが保有・運営するサイトを束ねて、産経ドメイン内に自由にランディングページを作成できる「産経LPO」と、3億PV以上のサイトに用意されたディレクトリにサイト掲載ができる「産経Directory」を提供していた。
2014年4月現在、それぞれ申込画面を進んでいくと産経ディレクトリは『現在新規申し込み受付を停止しております。』、産経LPOは『新規アカウント開設停止 Sold Out』と表示されて新規登録を受け付けない状態となっている。再開時期については言及していない。
理由について特に明かされていないが、Google が実態として検索順位操作を目的としたリンク販売を営んでいるディレクトリをガイドライン違反と判断したことが影響している可能性が高い。
2013年夏以降、Google が有料リンク販売に等しいディレクトリ運営を行っていた業者に通知をしたことにより、運営各社は発リンクに nofollow を加えてリンクが検索順位に影響を与えないようにしたり、ディレクトリそのものを閉鎖する対応をしていた。産経ディレクトリと産経LPOも同時期に nofollow を加える対応をした1社である。
ところで同種サービスを利用する顧客の目的は SEO (リンクを獲得する)にあり、リンクの価値がゼロであるならばメリットが全くなく、運営側にとってもサービスを存続させる理由はない。こうした事情からいくつかの業者は既に同事業から撤退を決めている。
産経ディレクトリは2012年3月下旬にサービス開始した当初からPageRank を販売することをアピールしていたが直ぐに直接的なクリエイティブを改修した経緯がある。