クラウド型電話APIサービスのTwilioは、オーランドで開催されている「EnterpriseConnect」カンファレンス(http://www.enterpriseconnect.com/orlando/)でGlobal Low Latencyと呼ばれるWebRTCを使ったアーキテクチャーのクライアント向け低遅延な通話機能(ベータ版)を発表した。
Twilioによる発表記事:https://www.twilio.com/blog/2014/03/enterprise-quality-enhanced-webrtc-low-latency-recording-improvements.html
この機能はVoIPによる通話において常にユーザーから挙げられる音声品質(特に遅延)の問題を解決するためのものであるという。WebRTCによって専用アプリを使わなずにブラウザだけで実現されるインターネット回線を利用した音声通話及び電話会議などの問題が改善される模様だ。
実際に様々な調査においても携帯電話、スマートフォン、ビデオ会議などのコミュニケーションにおいて「音声の遅延」は改善項目として常に上位を占めている。昨年10月に行われたJ.D.パワーアジア・パシフィック社による調査でもVoIPアプリの音声品質は、携帯キャリアによる音声通話よりも数倍の不具合を経験しているという結果が出ている。
J.D.パワーアジア・パシフィック社による調査 http://news.mynavi.jp/news/2013/10/31/046/
こうした中でベータ版ではあるがこの発表は音声通話をWebサービスに組み込むためのAPIであるTwilioが地道に品質を改善しているということの現れだろう。具体的にどの程度の遅延が解消されたのか、4/9に六本木で開催される「Twilio JAPAN SUMMIT 2014」に来日する予定のエンジニアリングVPにインタビューを行う予定だ。
Twilio JAPANSUMMIT 2014イベントページ https://contact.secure.ne.jp/webapp/form/12402_ajs_153/index.do
参考:2013年に開催されたTwilio JAPAN SUMMIT関連記事:http://ascii.jp/elem/000/000/781/781134/