ビッグデータの利活用が叫ばれる昨今、ビッグデータを扱うクラウドデータセンター等でもアーカイブのニーズが高まりつつある。
こうした背景からアーカイブ市場の拡大に対応するためには、光ディスク1枚あたりの記録容量を上げることが必須であるとの考えでソニーとパナソニックは一致。昨年7月に両社は業務用次世代光ディスク規格の共同開発で基本合意し、共同開発を進めてきた。そしてこのたび、両社は業務用次世代光ディスク規格として「Archival Disc(アーカイバル・ディスク)」を策定した。
ロードマップとして、2015年夏以降に順次、1ディスクあたりの記憶容量が300GBのシステムを市場導入していくことが目標。その後は記憶容量を500GB、さらに1TBに拡大していく計画だ。ブルーレイディスクフォーマットの技術開発で実績のある両社の強みを、「Archival Disc(アーカイバル・ディスク)」の開発にいかしていく。
ビッグデータの利活用が注目されてからは、プロジェクトを推進していくリーダーをはじめ、ビッグデータを扱う技術者のデータサイエンティストが新たに求められている。人材の育成のみならず、今回の「Archival Disc(アーカイバル・ディスク)」の開発が進むことでハードウェアからもビッグデータ時代の到来が加速しそうだ。