海外メディアのフィナンシャル・タイムズ(The Financial Times)は、スマホ・タブレットと車が連動するアップルの「iOS in the Car」を搭載したスマートカーがスイスの「ジュネーブ・モーターショー」(現地時間6~16日開催)で発表される見込みだと報じた。
その後、米アップルは現地時間2日、車内でのアイフォーンの使い勝手が広がる新機能「CarPlay」を正式発表した。また、CarPlayに対応する車種として他の自動車メーカーに先駆け、ボルボが新型「XC90 SUV」を発表し、その特徴がわかる動画「Volvo and Apple CarPlay」をユーチューブで公開している。
CarPlayはiOS7のアップデートとして提供され、対応機種はLightningケーブル対応のアイフォーン 5s/5c/5。CarPlay対応車種にはタッチ操作対応ディスプレイとコントローラーを搭載しており、ディスプレイにはアイフォーンと同様のアイコンが表示され、アイフォーンと同じ感覚で操作できる。
また、音声認識プラットフォームのSiri(シリ)と連動しており、音声操作にも対応。ハンドルから手を放すことなくハンドル上のボイスコントロールボタンを押してSiriを起動し、車に話しかけることで電話をかけたり、マップを使ったり、音楽を聴いたり、メッセージにアクセスしたりが可能だ。
米アップルの発表によるとCarPlay対応車種は、フェラーリとメルセデス・ベンツ、ボルボが今週中、本田技研と三菱自動車、日産自動車、富士重工業、スズキ、トヨタ、BMWグループ、フォード、ゼネラルモーターズ、現代自動車、ジャガー・ランドローバー、起亜自動車、そしてPSA・プジョーシトロエンに各社は今後順次、発表していく予定だという。
そんななかボルボは現地時間3日にいち早く、CarPlay対応車種の新型「XC90 SUV」を発表。大型コンソールに配置したタッチ操作対応ディスプレイはアイフォーンに合わせた縦型デザインとしたほか、アップルらしさとボルボのスカンジナビアンの流れを融合させたデザインを採用した。「ジュネーブ・モーターショー」に合わせて今後、発表される予定のフェラーリとメルセデス・ベンツの対応車種にも注目したい。