11月11日は「ポッキーの日」――江崎グリコはこの記念日にちなみ、ツイッターのプロモトレンドとプロモツイートを活用し、昨年11月11日に「ポッキー」というキーワードを入れたツイートを呼びかけた。すると当日のツイート数は371万44におよび、「24時間に最もツイートされたブランド」としてギネス世界記録の認定を受けたのだ。ツイッタージャパンはこの出来事に考察を加えている。
ポッキー購入者をTwitter利用者とそうでないグループに大別。「ポッキーの日」のポッキー購入者をTwitterユーザーとTwitterノンユーザーに分類したところ、ツイートを呼びかけた11月11日当日にTwitterユーザーのポッキー購入者が急増。店頭やWeb上で実施されているキャンペーンがTwitterで話題になったことが、Twitterユーザーのポッキー購入に結び付いたわけだ。ツイートがTwitterユーザーの購入に影響を与えたことがわかる。
そこで、次にはポッキー購入者の中から、「『ポッキー』ツイートを見ていないし、Twitterを11月11日に使っていない人」と「『ポッキー』ツイートを見た人」、「『ポッキー』をツイートした人」に注目した。そして、ポッキーの購入時期をキャンペーン前後で比較すると、「『ポッキー』ツイートを見た人」の購入者がキャンペーン前からキャンペーン後には2.2倍に増えたのだ。自らツイートはしなくても、ツイートを見ただけでポッキーの購入に結び付いたことがわかる。
これに似た米ツイッターの調査・分析結果として、米国で消費が活発となるクリスマスセール中のツイートを調べたところ、「Twitterユーザーの55%はTwitterで贈り物のアイデアについて議論し、3分の2はTwitterを通じて新商品を発見し、64%はTwitterをきっかけに商品を購入、買い物客の57%は訪れる店をTwitterで決める」という。
日米のこうした調査から、ツイートの拡散が実際に購買を促進させる可能性は大いにある。これをビジネスに活用しない手はないだろう。
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■ツイッタージャパン公式ブログ