Googleは過去再三にわたり「再審査リクエストを何度も繰り返し送信しないよう」注意を促してきたが、サイト運営者への返信メールの中に、1度再審査リクエストが不受理となったサイトは、1~2週間の時間をおく旨を記載するようになった。数日のうちに再審査リクエストを再送付してきても、Googleは審査をしないと明言している。
Googleが定めるガイドラインに違反した場合に、手動対策(Manual Action)により検索順位を下げられる措置が執られる場合がある。手動対策を受けた場合、サイト運営者は問題を解決した上で、必要な情報を書いた再審査リクエスト(Reconsideration Request)をGoogleに申請する必要がある。
cf.
[再審査リクエスト] Googleから警告文が届いた場合の、正しい対処法
「Googleからガイドライン違反を指摘されたら、速やかに対処すること」
簡単に検索順位を上げるために自らガイドラインを違反したSEOを駆使したのであるから自業自得とはいえ、サイト管理者が何度もGoogleに再審査リクエストを送信するケースがある。例えば1日おきにGoogleにリクエストを送信しているが一向に解決しないという相談を以前はよく受けていた。
Googleは以前から、短期間に何度も再審査リクエストを送信しないようにサイト運営者に注意してきた。世界中のサイト運営者が毎日Googleに申請を送っているのだから、申請内容が審査されて問題解決と判断するまでには時間を要するからだ。問題解決の何の努力もしていないのに短期間にしつこく再審査リクエストを送信することは、悪意があるとみなされる場合もあるとGoogleは述べている。
I don't recommend sending multiple reconsideration requests in a very short period of time or submitting reconsideration requests for tons of sites all at once rather than one site at a time. We can take that as a sign of bad faith. But if you haven't received a follow up message saying that your request has been processed after 2-3 months, it would be reasonable to submit another request at that point.[Tiffany Oberoi, Google, New Clarity on Reconsideration Requests from Tiffany Oberoi, July 2011]
しかしGoogleがウェブスパム対策を強化し、より多くのサイトがガイドライン違反の指摘や手動対策を受けることで、再審査リクエストの総数も増えていることだろう。今回 Googleは、再審査リクエストを受理しなかった場合に、サイト運営者に対して『次に再審査リクエストを再送信するまで、1~2週間の時間をおくように』との注意書きを回答メールに含めるようになった。このメッセージは日本でも1ヶ月ほど前に確認している。
再審査リクエストによる審査を通過しなかった場合、同じサイトからの次の再審査は1~2週間は行わない、送付されてきても受理しないと述べている。
Removing links takes time. Due to the large volume of requests we receive, and to give you a better chance of your next reconsideration request being successful, we won't review another request from this site for a few weeks from now. We recommend that you take the necessary time to remove unnatural backlinks to your site, and then file another reconsideration request. [Google, January 2014]
特に不自然なリンク(有料リンクや、大量の低品質なリンクを張っている等が該当)を指摘された場合、その問題のあるリンクを全て取り外すか、その努力を最大限に行ったことを示す証拠を提示しない限り、基本的に再審査リクエストの審査は通らない。しかしGoogleは違反指摘時に具体的な問題のある全てのリンクを例示するわけでもなければ、Google自身は個々のサイトのバックリンク全情報を開示していないため、サイト運営者がサードパーティーが提供するリンク分析ツールなどを駆使して不自然の可能性がある全てのリンクを洗い出して削除する努力をするはめになる。
In general, if you submit a new reconsideration request before a previous one has been processed (sometimes - depending on the issues involved and on the size of the queue - it can take up to a few weeks or more to be processed), then those additional reconsideration requests may be looked at by the web-spam team, but they're generally seen as duplicates and not responded to. Because of that, it's usually best to wait for a response before submitting something new (and even better, to wait until you have something very substantial that was improved before submitting the first reconsideration request). In the case of your site, it looks like this happened with the multiple submissions on consecutive days in April as well as in May/June. At the moment, a review of the manual actions with regards to your site is currently in process, so I'd hang tight. Cheers John [John Muller, Google, Why has Google just ignored every reconsideration request?, September 2012]
こうした事情から、1回で再審査リクエストをパスするのは難しい。過去に行ってきた(スパム)SEOの程度にもよるが、たとえば100万本以上の(スパム)バックリンクを張っていた場合にその100万本をすべて一度に外しきるのは不可能で、再審査リクエストを1回で合格できる可能性はそれほど高くない。2回目、3回目の再審査リクエストが必要となる。
Googleはこうしたケースにおいて、次の再審査リクエストを送るまでの時間で、もう一度自分のサイトの被リンクを見渡して、問題のあるリンクをできる取り除いた上で、間をおいて再審査リクエストを再送信するようにアドバイスしている。数週間の間をおかないと送付しても相手にしてもらえないのだから、その間にあらゆる問題のある可能性を取り除いた方が賢明と言えるだろう。
cf.
[SEO] 「3年前から有料リンクを購入しているなら、3年前の購入前の状態に戻すこと」 Googleからの再審査リクエストのアドバイス
[SEO] Googleに再審査リクエストを送信する時の言語に注意
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複数のSEO会社を渡り歩いて様々な種類の低品質なスパムリンクが張られている場合、1回で問題解決するのはなかなか難しいことです。しかし1度審査に通らないと、一定時間を空けなければならないということで、問題解決までに数ヶ月もかかってしまう可能性もあるわけです。超人気キーワードで下手なSEOしている場合、数十万~数百万ものリンクの中から不自然なリンクを抽出して取り外すための作業もしないといけないですから、大変な労力がかかります。こうしたリスクを認識した上で今後も順位上げだけのためのリンクに手を出せるか、というところでしょうか。