テレビを見ながらパソコンやスマホを操作するというマルチスクリーンユーザーが増えてきた今日、テレビやパソコン、スマホを使って、いつ、どれだけの時間をメディア視聴しているか――グーグルは「マルチスクリーン調査」を実施し、その結果からユーザーを5つに分類した。
調査対象者全体で最も多い、30%を占めたのは「ヒマツブシ貴族」という分類。これは「テレビもパソコンもスマホも楽しく時間をつぶすため。テレビ番組はワイドショー好き。スマホでは写真を撮ったり、動画を見たり。家にいる時間はテレビをつけながらパソコンやスマホを見ている。何でもネットで済ませてしまわず、生活の充実感はリアルな人間関係の中で感じていたい。付き合いや交際のための支出は削れない。ショッピングが好きで、ついつい衝動買いしてしまうことも」あるという人々だ。
次いで多かったのは22%を占めた「キマジメ大食らい」と「探索ナルシスト」。まず「キマジメ大食らい」は、「デバイス利用時間全体が長く、朝起きたら“ON”状態にするのが習慣。雑誌の購読数も多く、ニュースや情報番組で知識をどんどん蓄積させていく。メディアは取捨選択型ではなく追加型。人付き合いに関しては、これ以上は広げなくてもいいと感じている。買い物をする時はしっかり検討する慎重派」だ。
「探索ナルシスト」は、「パソコン利用が少なく、メインデバイスはスマホに移っている。気になったことはすぐに調べたい性格で、家でパソコンを立ち上げるまで待てずにスマホで検索。“他人にどう見られるか?”ではなく、“自分は自分”という意識が強い。情報に踊らされるのではなく、自分の価値観を重視したい。価格サイトや企業の HP をスマホからチェック、ネットショッピングをするときはパソコンの大画面で慎重に行う。スマホとパソコンのメディア間の使い分けが明確」だという人々となる。
全体の15%を占めた「ハラハチブ自由人」は、「テレビを見るのは夜くらいで、それ以外の時間では見ないほう。パソコン利用も夜型。スマホ利用は比較的少なく、パソコンを使う。雑誌はあまり読まない。心にゆとりをもって自分だけの時間を大切に過ごしたい。広く浅い人付き合いを好まず、ガヤガヤした場所が苦手。SNSも騒がしい空間と感じる。ものを買う時に比較検討はあまりしない」ユーザーである。
最も少ないのは12%の「社交的ハンター」で、「テレビよりもパソコンやスマホの利用時間が長い。テレビ・パソコン・スマホは23時以降の深夜帯での利用が多いのが特徴。オンラインはつながるため、情報を得るためのもの。たくさんの人と交流できる場所、ネットワークづくりが大好き。人とつながるために、常にアクティブに情報を収集し、自分で編集・加工して発信。パソコンやスマホをフル活用して、SNSやメッセージアプリから気に入ったブランドや話のネタになる情報をシェアしていたい」人々だ。
今回の調査でグーグルは、「性別年代の偏りが私たちが事前に思った以上に小さかった」という。男女や年代の違いがメディア行動に影響する要因の1つとして考えられていたが、テレビ・パソコン・スマホのクロスメディアでとらえると、その影響は決して大きなようだ。