ファンケルは11月11日、台湾とシンガポールの同社現地法人が小売事業から撤退し、台湾法人を解散すると発表した。2014年3月期第2四半期連結累計期間で特別損失を計上する。
同社グループは、シンガポールにおいて100%子会社であるFANCL ASIALTDが2000年から、台湾においてはファンケルアジアの100%子会社である台湾ファンケルが2001年から、それぞれ現地における店舗運営等の小売事業を行ってきた。
しかし、両国における小売事業は損失計上が続き、台湾ファンケルおよびファンケルアジアの自助努力による業績改善の進捗状況にも鑑みながら、今後の事業存続の可能性を検討してきたが、急速な業績回復は困難と判断。同社の現地法人運営の店舗は整理したうえで、アジア地域における販売代理店であるEASE VENTURES LIMITEDが新たに店舗展開を行い、ファンケルは当該地域の小売事業から撤退することを決定した。
なお、台湾ファンケルは現地法人であるため、事業撤退が完了した後、解散する。
上記小売事業からの撤退と台湾ファンケルの解散により、2014年3月期第2四半期連結累計期間において、8億9100万円の特別損失を計上する。