ソニーから、ミラーレス一眼カメラのミドルクラスモデル「NEX-5T」が発表された。9月13日発売予定で、ボディーのみの予想実売価格は6万円前後。
昨年の11月に発売された「NEX-5R」の後継機種。最大の特徴はNFCに対応した点で、対応スマートフォンを近づけるだけで無線LAN接続の設定が完了する。
スマホに「PlayMemories Mobile」アプリを導入しておけば、さらに便利な使い方が可能。たとえば、カメラが撮影状態の時にスマホをタッチすると、スマホ側のPlayMemories Mobileのリモート撮影機能が立ち上がり、カメラが再生画面になっているときにタッチすると、再生中の画像がスマホに転送される。
このほか、トリルミナスカラー(広色域の色空間)に対応したのもNEX-5Rからの進化点だ。
基本スペックはNEX-5Rと変わらない。撮像素子はExmor APS HD CMOSセンサー(1610万画素)で、上方向に180度回転する3型(92万画素)液晶モニターを搭載する。
レンズキットは、16-50mmの電動ズームレンズが付属する「パワーズームキット(予想実売価格7万5000円前後)」と、これに加えて55-210mmのズームレンズが付属する「ダブルズームレンズキット」(同10万円前後)を用意。
なお、レンズキットはシルバー、ブラック、ホワイトのラインナップを用意するが、ボディー単体はブラックカラーのみとなる。
Camera Appsにも新機能が登場
NEX-5R/5Tは無線LANを内蔵しており、ネットワーク経由で「PlayMemories Camera Apps」をインストールすることで機能拡張が行なえる。
このCamera Appsに新しい機能が追加される。まずは、レンズの周辺光量や倍率色収差、歪曲収差をマニュアルで任意に補正できる「レンズ補正」を8月28日に提供開始。有料(1000円)だ。
また9月下旬には、スマホでリモート撮影を実現する「スマートリモコン」の最新版が登場。スマホからF値やISO感度、ホワイトバランスの調整が行なえたり、タッチAFやMFアシスト、画像確認画面の拡大などが新たに行なえるようになる。
さらに、SNSに直接画像をアップロードできる「ダイレクトアップロード」も新バージョンとなる。従来のPlayMemories OnlineやFacebookに加え、Flickrへのアップロードも行なえるようになる。
9月配信のCamera Appsについてはどちらも無料でダウンロードできる。