ディノスは2月20日、同社オンラインショップ内の特集サイト「TOKYO Design Forest」で、宮城県石巻市の自立復興を目的に作られた「石巻工房」の家具の販売を28日から開始すると発表した。
「石巻工房」は、津波被害を受けた石巻市に2011年6月、デザイナーを中心とした関係者が設立した工房。メンバーが仮設住宅をリサーチし、そこで見た現状と課題をもとに必要な家具を製作している。
今回販売する無塗装仕上げのスツール「ISHINOMAKI STOOL」は、建築家の芦沢啓治さん(石巻工房実行委員会代表)がデザインしたもの。アメリカ・インディアンがカヌーやトーテムポールに使っていた材料「カナディアンレッドシダー」を使用し、屋外でも使えるよう耐久性・恒湿性を高めている。仮設住宅では、ビールケースをスツール代わりにしていたため、天袋に荷物を入れる踏み台、玄関で靴を履くときの椅子として使えるよう考案したという。価格は8800円(税込)。
なお、石巻工房の活動は「2012年度グッドデザイン賞ベスト100」と「グッドデザイン復興デザイン賞」に選ばれている。
■「TOKYO Design Forest」( http://www.dinos.co.jp/tokyodf_shop/)*2月28日より公開