ミック経済研究所は1月30日、国内EC(電子商取引)のネット決済代行サービスとクラウドサービスを対象とした調査結果「ECにおけるネット決済代行サービス&EC支援クラウドサービス市場の現状と展望 2012年度版」を発表した。
調査結果によるとネット決済代行サービス市場規模は、11年度で1045億円、12年度は前年度比14.9%増の1201億円となる見込み。また、13年度から17年度まで平均成長率15.2%で推移し、17年度には11年度の2倍を超える2442億円の市場規模になると予測した。
成長の背景として近年、ECに新しく参入する事業者が多く、EC専業の中小規模ショップだけでなく、ECサイトと実店舗の両方を持つ事業者や直接消費者に販売するメーカー直販サイトなど、ネット決済代行事業者にとっての顧客も増えていると分析した。
また、EC事業を支援する機能として導入されているクラウドサービスについても調査。ECサイトサービス、レコメンドサービス、サイト内検索、メール配信の4クラウドサービスの売上合計は、11年度で152億3000万円、12年度は同15.9%増の176億5000万円の見込み。13年度は同16.3%増の2兆520億円と予測した。