矢野経済研究所は10月9日、「クレジットカードショッピング市場の調査」を実施し、その結果を発表した。
調査結果によると、2011年度のクレジットカードショッピング市場は、前年度比6.5%増の約39兆円となった。クレジットカードの利用領域が拡大したことに加え、カード会社各社によるクレジットカードの稼動率向上への取り組みにより、拡大基調が続いている。また、クレジットカード各社は付帯サービスの充実を図ることでショッピング事業を重視した戦略を強化。様々なECサイトで構成される自社のオンラインショッピングモールサイトの開設や加盟店に対する新決済ソリューションの提供など、カード会員の利用拡大や加盟店サービスの強化を図り、利益確保に向けた動きを活発化させている。
2014年度は、クレジットカードの利用領域の拡大やEC市場の拡大およびO2O(Online to Offline)の浸透を背景に、クレジットカードショッピング市場規模が約49兆円に達すると予測した。
調査期間は6月~9月。調査対象は国内の主要クレジットカード発行会社など。調査方法は同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリングを併用。