iPhone/iPad対応Bluetoothオーディオ「JBL OnBeat aWAKE」レビュー
iPadがJBL音質で鳴る、1.7万なら割といいんじゃないか?
2012年09月30日 12時00分更新
ああっ、まさかの新コネクターで……
iPad、iPhone 4Sには使えます、大丈夫です
iPhone 5が発表されて以降、泣きを見ているのはアップルの端末をラインナップできなかった携帯キャリアだけではない。アップルからライセンスを受けて周辺機器を作っているメーカーも、また然りなのである。
2003年から使われてきた30ピンのドックコネクターが、突如として「Lightning」コネクターに変更。この生き馬の目を抜くような業界にあって、10年近くの永きに渡り継続利用されてきた端子というものは、もはや家庭用100Vコンセントも同然の規格。
にも関わらず「明日からコンセント変わるから。電気を大切にねっ! じゃん!」などと、でんこちゃん(今はもういません)みたいに言ったとして、誰が首を縦に振るというのか。それではテレビもエアコンも何も使えなくなってしまうではないか。
今回の件は、そうしたことに等しい。コネクターが変わったとして、ドッグ型のスピーカーなんか一体どうするの? アダプターが出てもドックの上にiPadとか立たないよね?
などと、続々とリークされてくる新型コネクターの噂を聞きつつ、首をひねっていた時期に登場したのが、ハーマンインターナショナルが販売する「JBL OnBeat aWAKE」なのである。ドックコネクターとBluetooth接続の両対応でリーズナブルな設定。普通だったら結構行けそうな商品。でもこのコネクターが、ばっちり旧型なのだ。
この製品の開発担当者にしてみれば、たった何ピンかの電気的接点の相違だけで、これまで積み上げてきた仕事を陳腐化されてしまったわけだ。その喪失感を想像するにつけ、私はつくづく扱いの安いライターで良かったと思う。
世に生まれ落ちたそのときからオールドタイプの烙印を押されてしまった悲運の新製品……というのは言いすぎかもしれないが、少なくともこのたびのiPhone 5、iPod touchをお買い上げの皆様には、OnBeat aWAKEは一顧だにされないだろう。
だが、ここで冷静に考えてみよう。世間で現在使われている大半のiOS機器は、まだ旧コネクターのはずである。私がしつこく愛用している初代iPadも、SですらないiPhone 4もそう。それで十分、現代のIT社会に対応できる。ここで無理して「なんとか5」にする必要もない。iOS 6なんて地図が面白いだけじゃないか。だったら手持ちのiPhoneやiPadを有効に使っていこうじゃないの。
そんな貴方と私のためにある、この「JBL OnBeat aWAKE」。
前口上が長くなりましたが、実勢価格は1万6800円前後。決して高くはありません。
