流通経済研究所は9月25日、ネットスーパーのサイト上で料理レシピを提案した際の主な販促効果についての調査結果を発表した。
調査結果によると、レシピ掲載期間中において、レシピ情報を参考に買い物した利用者の客単価は4900円と、ほかの利用者の客単価(4400円)に比べて約10%高く推移した。また、買い物一回あたりの購買点数も24.7点と、一般利用者(20.3点)に比べ、4.4点多い結果となった。レシピで紹介する料理を作るうえで、必要な生鮮食品や調味料製品の購買が促され、客単価や購買点数の増加につながったとみている。
また、今回の実験では、レシピ上に特定メーカーの製品も掲載し、その販売推移も調査。レシピには、調理に必要な野菜・肉などの生鮮食品のほかに、調味料や加工食品などのメーカー製品(3社分・計19アイテム)も紹介した結果、レシピ掲載期間中の販売数量は掲載前水準の5.6倍に増加し、メニューと絡めた商品提案が有効なことがわかった。
同社は、今回の実験を踏まえた今後の課題として、レシピコンテンツでの販売促進効果を高める上では、継続的に紹介、掲載する形を整えることが望ましいと考察している。
■「調査結果」(http://www.dei.or.jp/aboutdei/pdf/press/press_120925.pdf)