富士経済は7月30日、「国内化粧品市場」の調査結果を発表した。
調査結果によると、2011年の化粧品市場は0.9%減の2兆2730億円となった。08年、09年と市場縮小が続いたが10年に横這いとなり、11年の市場回復が期待されたものの、東日本大震災の発生後に不要不急のものに対する需要が低迷し再び縮小。12年は前年の反動や需要回復により、市場拡大が期待される。
化粧品販売の主力チャネルは、1位ドラッグストアで11年化粧品国内市場の28%を構成。2位は通信販売で同13%の構成となった。通信販売は、オールインワンやスカルプケア関連などのヒット商品が市場を牽引し拡大が続いていたが、11年は東日本大震災の影響によるTVCM・キャンペーンの自粛により縮小に転じた。しかし、化粧品市場において通信販売の位置づけは高まっており、12年以降は再び拡大が見込まれる。
また、近年人気が高まっているオールインワンやBBクリームなどの「時短アイテム市場」は、11年が506億円、12年は同10.1%増の557億円になる見込み。
調査期間は5月~7月、調査方法は富士経済専門調査員による調査対象企業、関連企業・団体へのヒアリング、関連文献、社内データベースを併用。