東芝は15日、内蔵バッテリーだけで3時間の視聴が可能なピークシフト機能搭載テレビ「レグザ 19P2」を発表した。価格はオープンプライスで、予想実売価格は5万円前後。発売時期は7月上旬の予定。
19P2は地上デジタル放送チューナーを内蔵した、19型ワイドサイズのコンパクトな液晶テレビである。バッテリーを内蔵しており、リモコンにある「ピークシフト」ボタンを押すことで、AC電源駆動からバッテリー駆動へと切り替わって動作する。パソコンのピークシフト機能のような、時間を指定して自動で切り替える機能はない。
またリモコン上にある「節電」ボタンを押すと、画面の明るさを抑えて画質を調整することで、最大18%程度の消費電力削減を可能としている。バッテリー駆動時に節電モードに切り替えると、視聴時間が4時間程度に延長可能としている。
使用したバッテリーの充電は、テレビの電源がオフ(スタンバイ)状態の時に行なわれる。また「夜間充電モード」を設定しておくと、電力使用量の少ない午後10時から午前9時までの間に充電するため、電力消費のピークシフトに効果的だ。バッテリーは取り外し可能で、交換用バッテリー(SD-PBP120JD、予想実売価格7000円前後)も用意される。
また、停電時にフルセグの地上デジタル放送が受信できなくなる場合に備えて、ワンセグチューナーも内蔵。ワンセグ受信用の小型アンテナを付属しており、停電時でも継続して視聴が可能となる。ワンセグ受信時のバッテリー駆動時間は3時間程度。
液晶パネルのバックライトには、消費電力の少ないLEDバックライトを採用。同社の従来機種(19A1)と年間消費電力を比較した場合、19A1の45kHw/年に対して19P2は33kHw/年と、約27%の消費電力低減を実現している。
そのほかにも、卓上スタンドに3種類の転倒防止機能を用意。接地面に直接、木ねじで固定するほか、テレビ台の背面に固定するための転倒防止バンド、壁や柱に紐やクリップと木ねじで固定するためのフックなどを同梱している。
本体カラーは黒だが、9月発売を目標にホワイトモデル「19P2W」も製品化される予定。このホワイトモデルは、東日本大震災被災地である東北の工場にて製造されるとのことだ。
そのほかにも、待機電力を0Wにする「ecoチップ」を採用した「レグザ」と、新BDレコーダー「レグザブルーレイ」も年内商品化を目指して開発中である。また、Androidスマートフォン・タブレット向けに、レグザ ZG2/Z2/ZP2シリーズの節電モードをリモートで自動調整する「RZ節電リモ」を、7月中旬に無料配布する予定としている。