米Yahoo!のオープン検索プラットフォーム・Yahoo! Search BOSSは、同社が検索技術をBingに切り替えた後も存続することが決定していたが2011年2月8日にその詳細が発表された。事前に報道されていた通り、新版Search BOSSは課金モデルに移行する。
Search BOSSは、Yahoo!の検索インフラストラクチャをデベロッパーが自由に利用できるオープン検索プラットフォーム。これまでにhakiaやOneRiot、Daylife、Cluuz がBOSSを使った検索サービスを構築していた。
新版Search BOSS(BOSS V2)は今後数か月内にリリースされ、現行BOSSは今夏までにクローズする予定だ。また、Search BOSS V2のテクニカル情報は2011年3月1日までに公開する準備を進めているという。デベロッパーはYahoo! Developer Networkを通じたセルフサインアップして利用申し込みが可能だ。
デベロッパーは、Yahoo!の提供する検索APIを通じて、ウェブ、イメージ、ニュース各種検索を利用することができる。料金は検索クエリのタイプによって分類され、制限なく全ての検索結果を利用できるFull Web の場合で1000検索あたり80セントとなっている。
なお、BOSS V2 ではデベロッパーが開発した全ての検索アプリケーションに Yahoo!ブランドを表記することが求められる。
The Latest on Yahoo! Search BOSS
http://www.ysearchblog.com/2011/02/08/latest-on-boss/
Yahoo! Search BOSS
http://developer.yahoo.com/search/boss/
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「Yahoo!ブランドを表記する」は、Search BOSSの当初の理念とは少し離れてしまう気がします。莫大な投資が必要な検索インフラストラクチャを提供することで、優れたアイデアを持つ検索スタートアップ企業が市場に参入しやすくしたい、という理念は…。