経済産業省は12月10日、社会的に大きな課題となっている買い物弱者(買い物難民)に関して、事業者らによる対応の先進事例集と、その工夫のポイントをまとめた「買い物弱者応援マニュアル」(第1版)を公表した。
「買い物弱者応援マニュアル」では、先進事例集として買い物弱者を応援する方法を3つに分類し、合計20事例について解説。「身近な場所に『店を作ろう』」では、身近に買い物ができる場所で、生活に必要なモノやサービスを提供できる店を作る事例を紹介。 「家まで『商品を届けよう』」では、身近な場所に提供できないモノやサービスを移動販売車や仮設店舗、宅配などで届ける事例を紹介。「家から『出かけやすくしよう』」では、家まで乗合タクシーで送迎したり、コミュニテイバスを運営する事例を紹介している。
また“7つの工夫ポイント”として、買い物弱者を継続的にサポートし続けるためには、できるだけ事業(ビジネス)としてサービスを提供していくことが大切と説明した。
今後は、事例の追加に向けた募集・完成版の公表や、セミナーを開催。セミナーは、東京会場(1月31日、野村総合研究所)、東北会場(2月14日、仙台商工会議所会館 大会議室)、九州会場(2月23日、ソラリア西鉄ホテル「雪」)で開催する。