実在する世界中の政治家たちをモデルに、国家外交や国際問題を麻雀で解決するという荒唐無稽なギャグマンガ「ムダヅモ無き改革」(以下、ムダヅモ)。その最新第5巻の発売を記念したトークイベントが、11月27日にAKIHABARAゲーマーズ本店のイベントスペースで行なわれた。
同イベントは、最新5巻の購入者を対象としたトーク&サイン会。原作者の大和田秀樹氏や、OVA「ムダヅモ」のプロデューサー川瀬浩平氏、「ムダヅモ」が掲載されている「近代麻雀オリジナル」の兄弟誌「近代麻雀」で「バイヅケ!」を連載中の葛西りいち氏、そして「ムダヅモ」の“杉村タイゾー”のモデルとなった、前衆議院議員で現在は構造改革研究会の代表を務める杉村太蔵氏が出席した。
大和田氏、川瀬プロデューサーによるOVA制作秘話を明かすトークや、「バイヅケ!」の企画として行なわれた大和田氏と葛西氏による麻雀対決のダイジェスト映像の上映などが行なわれた後、この日のメインである大和田氏と杉村氏によるトークが実施された。
杉村氏は、同作品を初めて読んだ時に「思わず、床に叩きつけたくなりましたよ」と笑顔で話したほか、「あくまで『ムダヅモ』に登場する実在しない人の話になりますが」と、前置きした上で「ゆかりタンの行動には、すごく似ている部分もあってびっくりしました」や、当時の武部幹事長に「政治に笑いはいらない」や「自民党はぶっ壊さなくていい」と叱られた、といったエピソードを披露。このほかにも、ここには書けないような先輩議員や首相経験者の逸話の数々を語った。
また、議員サロン内にムダヅモの世界を髣髴とさせる雀荘があるという噂については「麻雀以外にも将棋や囲碁をしながら、談笑ができるスペースが用意されています。そのサロンで、本を片手に囲碁を打っている民主党の小沢議員を見かけたことがありますが、雰囲気がおっかなかったです」とのこと。
そんな杉村氏はお気に入りのシーンとして、小泉さんを助けに行こうとするタイゾーとゆかりタンが、「あなたはここにいてください。あなたは僕と違ってまぐれで当選したわけじゃないんですから」と会話するシーンを、「カチンときたけど、格好良いこと言っているんですよね」と挙げた。
その後は大和田氏、葛西氏、川瀬氏の3人による“画力勝負”や“ムダヅモカルトクイズ”などが行なわれ、最後に参加者へのサイン会でイベントは終了となった。
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