丸井グループが5月14日に発表した2010年3月期決算によると、売上高は前年同期比6.3%減の4192億5500万円、営業利益は同14.2%増の104億3800万円、経常利益は同31.8%増の99億2400万円、当期純利益は51億400万円(前期は87億5000万円の当期損失)となった。
事業別にみると、小売り事業のコスト面では、先行して実施した店舗のスクラップ&ビルドによる、人件費や設備費などの計画的削減、販売促進費や事務費の見直しにより、販管費が大幅に低減。
通信販売では、店舗とウェブの一体化をすすめ、併用客の拡大を推進。ウェブで購入した商品の試着・受け取り・返品ができる「ウェブチャネルパーク」を、新宿マルイ本館に続き、シティ池袋やなんばマルイなど4店舗に拡大した。
また、リアルタイムの単品情報システムを活かし、店舗とウェブ通販の在庫を共有化することで、販売効率向上を図った結果、ウェブ通販の売上高は、前年同期比約3割増と好調に推移。通信販売の売上高は、店舗との比較で4番店相当に拡大した。
通期は売上高が同2.4%減の4090億円、営業利益は同10.2%増の115億円、経常利益は同5.8%増の105億円、当期純利益は同7.8%増の55億円を見込んでいる。