高島屋は3月25日、エイチ・ツー・オーリテイリング(H2Oリテイリング)との経営統合の中止と、新たな業務提携を発表した。
同社は、H2Oリテイリングとの経営統合中止について、「急変する経営環境を考えると、両社の異なる経営戦略をすり合わせることに多大なエネルギーを投入するよりも、それぞれで新しい事業モデルの再構築を通して、経営の質的向上を図っていくことを最優先すべき」と説明。経営統合を目的とした業務・資本提携契約を解消した。なお、業務提携は継続する。
業務提携については、「これまでの検討の中で一定の成果が得られることを両社で確認中」と回答。本日付で新たな業務提携契約を締結し、売場開発・商品開発・業務効率向上などの分野を中心に新たな協力関係を構築し、両社それぞれの企業価値を高めていく。
提携による取り組み内容として、共同開発商品の展開(平成2009年秋~)、備品、資材等の共同購入(同秋~)、中元歳暮ビジネスの共通化(2010年夏~)、売場の共同開発(2011年春~)を挙げている。