このページの本文へ

「従来メディア」と「ポータルサイト」の利用度低下が顕著、存在感増してきたメディアは?

2008年03月04日 04時59分更新

文●通販旬報社

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

 ヤフーバリューインサイト(田部 信社長)は、「情報メディア」に関する自主調査を実施した。期間は2007年12月7日~12月10日、自社モニターを対象に、有効回答数1,000サンプルを集めた。

 これによると、主な要点は、(1)従来4大メディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の利用度は軒並み低下、(2)「テレビ」「新聞」は信用度もダウン、(3)Web系メディアでは「ポータルサイト」の利用度が大幅に低下、(4)「Q&Aサイト」「動画共有サービス」が存在感示す、(5)Web系新メディアの「動画共有サービス」(YouTube等)は、閲覧経験者が6割を上回る、(7)Web系新メディアの「3Dリアルタイム仮想世界」(セカンドライフ等)は認知率で7割に迫るも、閲覧経験者は1割以下――を挙げている。

 今回の調査は、前回(2006年11月)と前々回(2005年11月)に実施した「情報メディアに関する調査」を踏まえ、情報メディアに対するユーザーの態度の経年変化や、新たに台頭してきたメディアの信用度や利用状況について把握することを目的として実施した。前回と同様、横軸を『信用度』、縦軸を『利用度』、球の大きさを『今後の利用意向』で表現したバブルチャートによって、各情報メディアのポジショニングを確認している。

 前回調査との時系列比較では、「テレビ」「新聞」が、利用度・信用度ともに大きく低下傾向。「雑誌」「ラジオ」の利用度も低下しており、飽和状態もしくは衰退傾向にあると言えそう。Web系メディアでは「ポータルサイト」が、今後の利用意向は高いものの、利用度が大きく低下した点が注目される。「検索エンジン」は利用度・利用意向とも、概ね前回のレベルを維持した。また、今回調査から評価対象に加えた「動画共有サービス」が、初登場ながら利用度・利用意向ともに高く、今後の伸びが期待される。

 同じくCGMを対象に、シーン・目的別に利用したいメディアを調査したところ、『自分の情報を他人に提供したい』 ときに利用したいメディアでは 「個人ブログ」「SNS」の利用意向が高く、逆に 『他人から情報を得たい』 ときには 「Q&Aサイト」「特定カテゴリの掲示板」「動画共有サービス」 の利用意向がとくに高かった。また、『目的を持たず、なにか面白い情報を探したい』ときには、「動画共有サービス」の利用意向が最も高く、4割近くの人が回答している。各メディアの特性を理解し目的に応じて使い分けている、という利用の仕方が定着しつつある。

Web Professionalトップへ

WebProfessional 新着記事