速度も速く実用的
実際に使ってみて感じたのは、大画面はやはり扱いやすいなということ。運転中でも文字がパッと目に飛び込んでくるし、タッチアイコンもミスなく押せる。画面も明るく、屋外での視認性もいい。地図のズームやスクロール、回転時の挙動もキビキビとしていて、想像以上に実用的だ。
一方気になるのがバッテリーの持ちだ。本体の小型化で、内蔵バッテリーの容量が従来の約半分(720mAh)に変更され、駆動時間も半分以下の約1.7時間(公称値)に短縮されてしまったのだ。
そこでレジャー用途を想定し、実際に片道1時間の距離にある公園までバイクで往復してみた。公称値をわずかに上回る2時間ほど駆動し、無事帰宅することができた(液晶輝度と音量はともに50%に設定)。近場のレジャーならバッテリー切れの心配なく楽しめるし、クルマで遠出した先で徒歩ナビとして活用するといった楽しみ方にもじゅうぶん対応できそうだ(ちなみに、本体にはシガーソケットが付属しているので、車内ではバッテリー切れの心配はない)。
徒歩よりもバイクな人にオススメ
ただし、徒歩モードについては、過度な期待は禁物かもしれない。古くからある遊歩道や多摩川沿いの緑地など都内数ヵ所で試してみたが、強制的に車道に誘導されてしまい、結局期待どおりのルートを歩くことはできなかった。徒歩モードに設定しているのに、一方通行などの車両通行規制にも従ってしまうのも歯がゆい。
以上のことから、Moov500は徒歩ナビとしてではなく、カー(バイク)ナビとして使うのが現実的だろう。必要に応じてモバイルで使える安価なカーナビが欲しい、とにかくシンプルで画面が大きく扱いやすいもの……といった人や、バイクやサイクリングで使いたいという人は1度チェックしてみる価値があるのではないか。