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ヤフー、家庭用フィルタリングサービスを無料提供開始

2006年06月06日 18時16分更新

文● 編集部 西村賢

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スタート時は会員向けに無償提供

ヤフー(株)は6日、家庭用フィルタリングサービス“Yahoo!あんしんねっと”の無料提供を開始した。ポルノや暴力など、子どもにとって有害となる情報を掲載するサイトへのアクセスをブロックする機能を提供する。スタート時点ではヤフーの有料会員であるYahoo!プレミアム会員およびYahoo!BB会員のみを対象とするが、今後は無料登録できるYahoo! JAPAN IDを持つ一般ユーザーへもサービス提供を拡大していく。

Yahoo!あんしんねっとは、専用ソフトダウンロードして利用する。サポート環境はWindows 2000/XP、Internet Explorer5.5/6.0。ポルノ、暴力、麻薬など8ジャンルの不適切サイトをまとめてブロックする機能と、ショッピング、掲示板などユーザーが個別のジャンルを選択してブロックする機能を提供する。また、子ども向けポータルサイトの“Yahoo!きっず”と連携することで、あらかじめデータベースに登録されたサイトをブロックする“ブラックリスト”方式ではなく、あらかじめ登録された優良サイトにのみアクセス可能とする“ホワイトリスト”方式も利用できる。

まとめてブロックされるジャンル
セックス、ヌードなどのポルノ/出会い系/暴力の助長/自殺の肯定と助長/薬物の製造法や利用法/ギャンブル/フィッシング詐欺/違法情報


ユーザー(保護者)が選択してブロックできるジャンル
ウェブメール/掲示板/ウェブチャット/ブログ/ショッピング/娯楽
Yahoo!あんしんねっと
Yahoo!あんしんねっと

最大10人の子どものIDを管理

ソフトをインストールした保護者は、最大10人までの子どもに対して個別に設定をコントロールできる。ジャンルごとに許可/不許可を指定できるほか、利用時間の制限やアクセス履歴の管理も可能。

アクセスブロックとなる対象のサイトやURLのデータは、5人の専属スタッフが常時更新するほか、ヤフーのディレクトリー情報を収集するスタッフからも随時、有害情報サイトの提供を受け、データベースを最新に保つ。フィッシングサイトなど、特に有害なものについては最短10分ほどでブロックされるようになるという。

発表会の席上で挨拶した喜多埜裕明(きたのひろあき)取締役は、8割以上の保護者がフィルタリングサービスの存在を認知している一方で、利用率は約15%に留まっていることを指摘。「ポータルサイトであるヤフーがフィルタリングサービスの提供と普及促進を目指し、安心して利用できる環境作りを、みなさんと一緒に作っていきたい」と話した。

ログイン画面 設定画面
フィルターはプロキシー型ではなく、ローカルで動くインストール型ユーザーごとにブロックするジャンルを細かく指定できる
喜多埜裕明取締役
喜多埜裕明取締役

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