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NTT Com、劇場映画でシーンに応じた香りを“香り通信”で配信

2006年04月11日 21時20分更新

文● 編集部

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エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)は11日、“香り通信”のシステムを利用して、劇場公開映画『ニュー・ワールド』において、シーンに応じた香りを映画館に配信する取り組みを開始すると発表した。

設置イメージ
アロマモジュールを設置したイメージ

『ニュー・ワールド』は、松竹(株)が配給するゴールデンウィーク公開の映画で、17世紀初めのアメリカを舞台にしたラブストーリー。NTT Comでは、同作品が上映される映画館(東京:サロンパス ルーブル丸の内/大阪:梅田ブルク7)のシート(中央部3列の予定)を、香り発生装置“アロマモジュール”を設置した“アロマ・プレミアシート”とし、作品の上映中、主要なシーンに合わせ、「旅立ちの香り」「運命の香り」など、エッセンシャルオイルをブレンドした香りをアロマジュールから発生させるという。期間は22日から5月5日まで。チケットの価格は、当日一般が1800円、前売りが1300円。

システム構成
“アロマ・プレミアシート”の配置とシステム構成(サロンパス ルーブル丸の内)

香りの配信は、香りのレシピと映画のシーンに合わせた配信スケジュールを、インターネット経由で、香り制御サーバーから映画館に設置した香り配信用ネットワーク接続装置“LAN-BOX”に読み込ませ、LAN-BOXにより客席に配置した香り発生装置をコントロールすることで行なう。LAN-BOXは自動運転に対応しており、香りのレシピをダウンロードした後はLANから切り離して持ち運ぶことも可能。香りのレシピは、JAA日本アロマコーディネーター協会認定アロマコーディネーターの中島ゆきえ氏が作成したという。

同社では、今後、香り配信の需要が見込まれる業態/業界に、香り発生装置/香り配信用ネットワーク接続装置/設定用ソフトなどを提供し、映像や音楽に連動して香りを配信するサービスを始めとする“香り配信ビジネス”をトータルにサポートしていく予定としている。

なお、映画の公開初日には、パソコンにUSB接続して楽しめる簡易型香り発生装置“USBアロマ”をプレゼントするという(1日4回上映で、各回30名、2館で合計240名)。

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