日本電気(株)とNECエレクトロニクス(株)は24日、小型機器向けの低消費電力マルチコアプロセッサーで高速実行が可能な旅行会話自動通訳ソフトを開発したと発表した。
開発したソフトは、マルチコアプロセッサー向け並列音声認識方式(並列大語彙連続音声認識方式)を新開発するとともに、辞書と文法を一体化した語彙規則型機械翻訳エンジンのプログラムサイズを携帯機器向けに小さくしたのが特徴。5万語の語彙に対応しており、同ソフトを、CPUコア(ARM926EJ-S)×3個とNECエレクトロニクスのDSPコアを集積したNECエレクトロニクス製の携帯電話機向けアプリケーションプロセッサー『MP211』(動作周波数200MHz)上で評価したところ、日本語の発声終了から翻訳結果の表示までを1秒で処理できたという。
NECでは今後、音声認識/言語処理技術のさらなる強化を図るとしている。