NTTコムウェア、コンサルティング業務をサポートするプラットフォーム“Tangible Business Process Analyzer”を発表
2005年02月09日 23時37分更新
エヌ・ティ・ティ・コムウェア(株)は9日、ビジネス・プロセス・リエンジニアリング(BPR)のプロセス分析/設計などのコンサルティング業務をトータルにサポートするビジネス・プロセス・マネジメントプラットフォーム“Tangible Business Process Analyzer(タンジブル・ビジネス・プロセス・アナライザ:Tangible BPA)”を開発したと発表した。
“Tangible BPA”は、次世代ヒューマン・マシン・インターフェース“タンジブル・ユーザー・インタフェース(Tangible User Interface=TUI)”を採用したシステム。TUIは、デジタル情報に物理的な操作手段を与えることで、人間の感覚器官で直接情報を操作でき、情報の受け側に操作側と同じ感覚を伝えるのが特徴。“Tangible BPA”では、特別なコンサルティング技法を習得しなくても、“センステーブル”と呼ばれるテーブルの上に置いた直径4cmの円筒形のパックを複数の人間で自在に動かしながら、ゲーム感覚で最適なBPRの形を導き出せるという。稼動人員や業務サポートツールなどのITを増減した場合に、人件費や設備費などのコストとIT導入に伴う効果がどのように変化するかが、テーブル前面のグラフや3Dディスプレーでリアルタイムに表示され、業務上のボトルネック、リードタイムや納期遅延、稼働率、コスト/利益などの業務プロセス評価指標のバランスを確認しながら最適策を見つけ出せるとしている。
基本構成は、センステーブル、パック、プロジェクター、モニター用ディスプレーで、3Dディスプレー、液晶タブレット、Anotoデジタルペンが拡張機器として用意されている。センステーブルは、表面にアンテナが格子状に張りめぐらされており、パックに内蔵されたコイルの位置と回転角を検出し、コンピューターに入力するための入力装置。プロジェクターはコンピューターのデータをボード上に投影するためのもので、ディスプレーはシミュレーションによる項目ごと(コストなど)の結果をグラフなどで表示するために利用される。3Dディスプレーは解析結果の詳細を視覚的に表示するもので、タブレットやデジタルペンはシミュレーション条件などを入力するために利用されるという。