カシオ計算機(株)は23日、デジタルカメラで撮影した写真のプリントだけでなく、カラー液晶ディスプレーで年賀状の宛先と文面を作成して印刷できるデジタル写真プリンター“プリン写(シャ)ル”『PCP-60』を9月17日に発売すると発表した。価格は5万400円。モノクロ液晶ディスプレーを搭載した普及タイプ『PCP-10』も10月上旬に発売する。価格は3万9900円。
『PCP-60』 |
『PCP-60』は、文字入力用の50音配列キーボード(テンキー付き)と3.2インチ透過型STNカラー液晶ディスプレー(240×320ドット3万2768色表示)を搭載したインクジェット方式のプリンター。はがきの宛名と文面を入力し、写真を利用した年賀状や結婚/出産報告などを作成できるほか、デジタルカメラで撮影した画像に文字入力を行なえるのが特徴。辞書は約20万語を内蔵し、郵便番号辞書も搭載。文字種はJIS第1/第2水準、JIS外漢字191文字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、記号407文字ほかを内蔵する。
書体は毛筆流麗体など5種類を内蔵し、文面デザインは234種類を内蔵。イラストや見出しを組み合わせられる“組み合わせ作成”機能も搭載している。写真を白黒やセピア色に加工したり、必要な部分を切り取って印刷したりできるほか、好みのフレーム(10種類)を選んで16面分割の写真シールを作成することも可能。対応画像形式はJPEG(Exif 2.1、DCF準拠)。ファイルサイズは、文面の写真/コメントプリント/シールプリントでは3MB以下、選んでプリント/DPOFプリント/PictBridgeでは6MB以下。住所録は約460件登録できる。
メモリーカードは8種類(SDメモリーカード/MMC/miniSD/コンパクトフラッシュ(Type I/II)/xDピクチャーカード/スマートメディア/メモリースティック/メモリースティック Duo、miniSDとDuoはアダプターが必要)に対応しており、デジタルカメラをUSBで接続し、直接印刷できる“PictBride”にも対応している。印刷解像度は2400×1200dpi。印刷速度は、はがきが1枚約70秒(宛名)/約80秒(文面)、写真(L版)が1枚約120秒。対応用紙は、フォト光沢用紙/インクジェット用紙/普通紙/ポストカード。
本体サイズは幅244×奥行き133×高さ138.5mm、重量は約1.9kg。電源はAC100VでACアダプターを利用する。消費電力は約18W。
『PCP-10』 |
『PCP-10』は、液晶ディスプレーが144×64ドットのモノクロ表示になり、コメントプリントには対応していないモデル。フォントも4種類となり、メモリーカードの読み取りにはオプションの『フォトカードリーダー CR-7』(5250円)を利用する。本体サイズは幅244×奥行き133×高さ151mm、重量は約1.8kg。
オプションの用紙には、L判タブ付きフォト光沢用紙『PO-50』(50枚、1050円)、16面分割光沢フォトシール『PO-165』(525円)などを用意する。交換用のインクカートリッジとして、プリントカートリッジ(1本)とL判タブ付きフォト光沢用紙(20枚)のセット『CJ-100CRP』(5250円)が用意されているが、カートリッジには日本ヒューレット・パッカード(株)の『hp57』も利用できるという。