現在放送中のCM。「KitKat」のCMに出演するタレントとしては鈴木杏ちゃんは6代目 |
宮沢りえちゃん、菅野美穂ちゃんなど、その時々で話題の女優を起用しているKitKatのCM。現在放送されている鈴木杏ちゃんは6代目となる(※)。今年「KitKat」は1973年に日本で発売を開始してから30周年を迎えることになり、ネスレ コンフェクショナリー株式会社はショートフィルムの作成を中心に大規模なキャンペーンを行うことになった。
ショートムービー『花とアリス』のひとコマ。花(左)役の鈴木杏ちゃんとアリス役(右)の蒼井優ちゃん | 『花とアリス』ロケ風景。監督は『リリィ・シュシュのすべて』『スワロウテイル』『Love Letter』などの岩井俊二氏 |
作品は15歳の少女の初恋を描いた『花とアリス』で、ネスレ キットカットのインターネットサイト「ブレイクタウン」のみで上映。全3章から成り、第1章は3月24日から、第2章は7月、そして3章は10月の公開を予定している。監督は『リリィ・シュシュのすべて』『スワロウテイル』『Love Letter』などを手がけた岩井俊二氏、主演として今年度日本アカデミー賞新人俳優賞・話題賞を受賞した鈴木杏ちゃんが起用された。
ネスレ コンフェクショナリー株式会社代表取締役の岡本文男氏からひと足早い卒業祝いの花束を受け取る鈴木杏ちゃん |
3月10日都内で開催された記者会見で
「アリス(蒼井優)がカッコイイって思ってる男の子がいて、花(鈴木杏)は何も聞かされずそこに連れて行かれるんです。そこで、花はその男と一緒にいた男の子を好きになっちゃうんですね。2話、3話でその恋がどうなっていくのか、花とアリスの友情がどう変わっていくかっていうのがすごく面白いと思います」
と作品について鈴木杏ちゃんは説明。しかし、実は1作目を撮影した後に少しずつ映像を変えているとのことで、杏ちゃん自身全然どうなるかわからないと話す。岩井俊二監督の作品に出るのが憧れだったということだが、監督の印象については
「今回の第1話は短い期間で撮影して朝もすごい早かったので、ゆっくり話す時間がなかったんです。でも岩井さんの世界観はすごく不思議で新鮮でした。台詞が浮かないように最初と最後にアドリブを入れたり。監督じゃないとできないと思いました」
と話した。
「初恋は幼稚園の時。好きだった男の子はお父さんの仕事の関係でインタンブールへ行っちゃったんですよ」 |
もうすぐ中学校を卒業して高校生になる鈴木杏ちゃん。中学卒業についての感想を報道陣から求められると
「そんなに悲しいという感じじゃないです。小学校の時はすごく悲しかったんですけど、卒業してもメールで連絡とりあえますし。今は卒業式の練習とかしてますが、本番になったら泣いちゃうかもしれません」
映画の中に出てくるような初恋の体験については
「幼稚園の時に好きな男の子がいたです。隣でお弁当食べたいとか、そんな感じだったんですけど、その子がお父さんの仕事の関係でイスタンブールに引越しちゃったんです。それが初恋の思い出ですね」
と話した。
ネスレ コンフェクショナリー株式会社ではキャンペーンの一環として、4月1日よりチョコレートで初めて飲料缶を採用した「キットカット 記念缶」(200円/キットカットスティック8本とショートフィルムのポストカード入り)、5月6日から「キットカット DVDパック」(300円/『花とアリス』プレミアム映像DVD、オリジナル携帯ストラップ付き)の販売を開始する。どちらの商品も1ヶ月間の限定商品で、「キットカット 記念缶」は100万本、「キットカット DVDパック」は40万本の販売を予定。DVDパックの方はショートフィルム公開にあわせて、第2弾、第3弾の発売も計画中だ。
チョコレートで初めて飲料缶を採用した「キットカット 記念缶」 | 『花とアリス』プレミアム映像DVDとストラップがセットになった「キットカット DVDパック」 |
※初代:宮沢りえ、第2代:一色紗英、第3代:菅野美穂、第4代:中山エミリ、代5代:水橋貴己