マイクロソフト(株)は3日、グループウェア『ロータス ノーツ/ドミノ』環境からマイクロソフト製品環境への移行支援を目的として、ノーツ/ドミノで開発されたアプリケーションを同社が提唱するウェブベースのサービス基盤“.NET Framework”上で動作するデータベース連携ウェブアプリケーションへ移行するツール『Microsoft .NET Framework Application Converter for Lotus Notes』を、同日から同社サイト“Microsoft Solutions for Notes Migration”で無償提供すると発表した。対応ソフトは、ノーツ/ドミノ R4.5/R4.6/R5。同ツールのダウンロードには、ユーザー情報の登録が必要となる。
『Microsoft .NET Framework Application Converter for Lotus Notes』は、日本語環境でのノーツ/ドミノユーザーを対象としたソフトウェアで、ノーツ/ドミノで開発されたアプリケーションのフォーム/ビューなどの各種設計要素とデータベースに格納された文書データを、.NET Framework上で動作する、データベースを使用したウェブアプリケーションへ移行するのを支援する。XMLベースのウェブサービスに対応可能なウェブアプリケーションへ移行できるほか、同社がすでに無償提供している、ノーツ/ドミノのディレクトリーをActive Directoryへ移行するツール『Active Directory Converter for Lotus Notes』と併用することで、Active Directoryを利用したシングルサインオンにも対応できる。
同社が既に無償提供しているそのほかの移行支援ツールは、ディレクトリーアプリケーションを.NET Frameworkベースのウェブアプリケーションに移行する『PresenceBoard for .NET Framework』、メールとカレンダーを移行する『Exchange Server移行ウィザード』(Exchange 2000 Serverに同梱)と『ノーツ個人アドレス帳移行ツール』。同社では今回の発表で主要な移行支援ツールは整ったとしており、今後もツールやトレーニングの提供など移行支援を継続的に行なっていくという。
なお同社認定パートナーによる同ツールの有償サポートの提供も行なっている。