「IOI-FW142AiH」 |
「IOI-FW142AiV」 |
店頭ポップ |
HDD 2台と光学ドライブ2台といった具合に、ATAPIデバイス接続制限いっぱいまで内蔵ドライブを接続している人に朗報だ。内蔵のATAPIデバイスをそのままIEEE1394デバイス化するという変換アダプタ「IOI-FW142Ai」がアキバに登場した。USER'S SIDE本店が販売を開始している。
型番からもわかるように、これは以前“Abaptek”ブランドのSCSIインターフェイスカードで注目を集めた(物議を醸した?)IOI Technologyの製品。ドライブに対して基板が並行になる「IOI-FW142AiH」と、基板が直角になり、さらに外殻に覆われた「IOI-FW142AiV」の2モデルがあり、いずれも高速性に定評のあるOxford Semiconductor製の「OXFW911」をATAPI-IEEE1394ブリッジチップとして採用している。気になる転送速度は「30MB/秒以上」(USER'S SIDE本店)とのことで、だとすれば、Ultra DMA/33程度の転送モードでほとんどの光学ドライブを十分まかなえる以上、光学ドライブなら転送速度を気にすることなくIEEE1394化できそうだ。内蔵で5台以上のATAPIデバイスを利用するための方法として、別途IDEコントローラやIDE RAIDコントローラを用意するほかに、IEEE1394コントローラの用意という選択肢が現れたのは歓迎すべきだろう。デイジーチェーンに対応するので、PC内部のスペースや電源容量さえ許せば6台7台8台…と接続台数を増やせるのもうれしいところ。もちろん転送速度にさえ目をつぶればHDDも利用可能だ。価格はともに5980円なので、PC内部の構造や配線、もしくはお好みでどうぞ。
「IOI-4601-21」 | 「IOI-4601-22」 |
なお同店ではあわせてIOI製のIEEE1394インターフェイスカードも入荷。「IOI-4601-21」はTI製のコントローラ“TSB43AB21”×2により2ch、「IOI-4601-22」は同じくTI製の“TSB43AB22”×2で4chのIEEE1394接続をサポートする。価格はそれぞれ1万800円/1万1800円と、IEEE1394カードとしては割高だが、大量のIEEE1394デバイスを使うことがあるなら最良の選択肢となるかもしれない。
【取材協力】