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富士通、デジタルスチルカメラ用ワンチップシステムLSIを発売

2002年04月09日 20時50分更新

文● 編集部

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富士通(株)は9日、富士通ヴィエルエスアイ(株)と共同で、一眼レフからコンパクトタイプまで対応できるデジタルカメラ用ワンチップシステムLSIとして『MB91184』と『MB91186』の2製品の販売を同日付けで開始すると発表した。サンプル出荷は『MB91184』が5月、『MB91186』が7月で、サンプル価格は『MB91184』が3000円、『MB91186』が2000円。

『MB91184』と『MB91186』
『MB91184』と『MB91186』

『MB91184』と『MB91186』は、従来、画像処理やプロセッサーなど複数のチップで構成していたデジタルカメラの回路を1チップ化したもので、独自の32bitRISCコア“FRコア”と専用アルゴリズムを採用した画像処理回路を集積している。画質調整などを行なうパラメーター部分はソフトウェアとなっており、デジタルカメラメーカーが独自にソフトウェアを追加したり、修正したりするができる。撮像素子は最大1600万画素のCCDに対応しており、250万画素の場合、毎秒6フレームの処理が可能。640×480画素のRGBの画像データを毎秒30フレーム以上で処理できるJPEG回路も搭載している。なお、画像処理部のアルゴリズムはアキュートロジック(株)と協同で開発したという。

『MB91184』と『MB91186』は0.18μmのCMOSプロセスで製造され、32bitCPUコアのほか、4KBのキャッシュメモリー、パソコン用インターフェース(USB 1.1、UART)とカードインターフェース(コンパクトフラッシュ、メモリースティック、SDカード、スマートメディア)を搭載する。内蔵RAMとパッケージは『MB91184』が8KBで304ボールのプラスチックFBGA(Fine pitch Ball Grid Array)、『MB91186』が2KBで288ピンのプラスチックFLGA(Fine pitch Land Grid Array)。

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