(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントは11日、家庭用ゲーム機『プレイステーション2』(PS2)をプラットフォームとするブロードバンドサービスを本格的に展開すると発表した。
新しいサービスとして、SCEIと提携したネットワーク事業者が提供するサービスパックとPS2専用ブロードバンドユニット(40GBのHDDと100MbpsのEthernet機能)によるブロードバンドネットワーク環境を提供する。また、コンテンツの直接配信や、パッケージとネットワークを利用したネットワーク対応コンテンツを提供する。これにより、柔軟なサービス展開や価格設定が行なえるようになるとしている(e-Distribution)。さらにネットワーク家電機能をPS2のファームウェアとして搭載するほか、各種ミドルウェアを提供するとしている。
同時に、サービスを展開するにあたって必要となる、著作権とセキュリティー保護のための認証システム“DNAS”(Dynamic Network Authentication System)の本格運用を開始する。これはPS2に組み込まれた機器IDとPS2ディスクに組み込まれた固有IDを組み合わせて、ネットワーク経由で機器認証やコンテンツのコピー管理などを行なうシステムで、(株)スクウェアの“プレイオンライン”においてβテストを行なっていたもの。年齢制限や期限付きの使用許諾などにも対応する。これをコンテンツの供給者とネットワーク事業者に提供するという。
併せて、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドイニシアティブ(株)、およびソニーコミュニケーションネットワーク(株)の2社と、PS2をプラットフォームとしたブロードバンドネットワークサービスの提供で提携すると発表した。