(株)イメージワンは11月30日、中・大判カメラに装着して使用するデンマークのImacon社製の業務用デジタルカメラバック『FlexFrame 4040(フレックスフレーム 4040)』を同日付けで発売すると発表した。イメージワンおよび代理店を通じて販売する。2002年1月に出荷を開始する予定で、価格は399万円。
デジタルカメラバック『FlexFrame 4040』 |
同製品は、中判カメラや4×5インチの大判カメラ、35mmカメラに取り付けて、デジタル画像を撮影するためのCCDユニット。1600万画素CCDを搭載し、4000×4000画素で撮影できるのが特徴。1月に発表した、600万画素CCDを搭載する同社製品『FlexFrame 3020』の後継機種で、同製品のCCDを交換することによるアップデートも可能(費用は約60万円)。なお『FlexFrame 3020』は、『FlexFrame 4040』と併せて、引き続き販売する。
『FlexFrame 4040』の1600万画素CCD |
同製品の特徴として、通常の1ショット撮影(1回のシャッターで撮影する)のほか、独自の画像レジストレーション(位置合わせ)技術によって、CCDをスライドさせながら複数回撮影を行ない、それらを合成することによって、高精細で偽色やモアレのない画像を出力できる。4回撮影する“マルチショット”では、画像データのサイズが1枚あたり最大96MB、16回撮影する“マイクロステップ”では、1枚あたり最大384MBとなる。
同製品の主な仕様は以下の通り。搭載するCCDのサイズは横36.9×縦36.9mmで、画素数は1600万(4000×4000ピクセル)。CCDは米イーストマン・コダック社製で、16bit(6万5536色)での撮影が可能。ISO感度は50/100。最大露光時間は32秒で、3秒あたり1枚の連写が可能となっている。FireWire(IEEE1394)、またはSCSIインターフェース経由で、WindowsパソコンまたはMacintoshに接続して使用する。推奨OSは、Windows Me/2000、Mac OS 9以上。また、512MB以上のメモリーが必要。また、付属するドライバーソフトは、『FlexFrame』や同社が販売しているスキャナー製品に使われているものと同じもので、これによって1つのプラットフォームで、複数の製品を使用できるようになっている。
maconのデジタル・カメラ・プロダクツ ディレクターのピーター・ニールセン氏 |
imaconのデジタル・カメラ・プロダクツ ディレクターのピーター・ニールセン(Peter Stig-Nielsen)氏は、「どんな良い製品でもサポートが良くなければ意味はないが、同製品についてはimaconとイメージワンのテクニカルスタッフが協力してサポートにあたる。カメラのタイプ別に、どうやって接続したらいいのかについてのガイドブックも用意している。詳細な情報が必要なら、imaconとイメージワンのウェブサイトを参考にしてほしい」と述べた。
イメージワンは同製品について、2002年に60台、約2億円の売り上げを見込んでいる。