日本電気(株)(NECソリューションズ)は26日、携帯電話のJava機能を利用して企業情報システムを構築する際に、期間の短縮と低コスト化を図ることができる基盤技術として、クライアント用プログラムのサイズを2KBまで小さくした“Java対応携帯電話向けORB(Object Request Broker)技術”を開発したと発表した。
同技術は、ウェブサービスの標準通信プロトコル“SOAP(Simple Object Access Protocol)”に対応したほか、業務システムで利用されるオブジェクト通信方式である“RMI over IIOP(Remote Method Invocation over Internet Inter-ORB Protocol)”“JRMP(Java Remote Method Protocol)”“IIOP(Internet Inter-ORB Protocol)”に対応したことで、業務サーバーとして、ウェブサービス、EJB(Enterprise JavaBeans)、RMIサーバー、CORBA(Common ORB Architecture)サーバーなどでも利用できるという。また、セッション維持機能にも対応した。これにより、従来の業務サーバーに変更を加えなくても、携帯電話からスケジュール確認や在庫確認、受発注、配送状況の確認などが行なえるようになるという。
同社はこの技術を、アプリケーションサーバーソフト『WebOTX』とモバイルサービス基盤ソフト『モアレッシモ(Moirissimo)』に組み込むとしており、2002年春に提供を開始する予定としている。